衆参両院本会議で19、20の両日開かれた代表質問で、鳩山由紀夫首相の「政治とカネ」をめぐる「ご都合主義」の答弁が浮かび上がった。自身の実母からの資金提供については「検察がすべて解明した」と逃げ切りを図る一方、小沢一郎・民主党幹事長をめぐる問題では検察と戦う小沢氏を「同志として信じる」。野党は「二枚舌」との批判を強めており、21日からの衆院予算委員会で追及する。 自らの偽装献金事件に関する首相の答弁には、検察への感謝の念すらにじんだ。 「母からの資金提供は、弁護士に調べてもらったが解明しなかった。検察の捜査で初めて明らかになった」。そして「(自身が不起訴となった昨年末の)処分決定で決着した」と、検察が事件の幕を下ろしたことを強調した。 資金提供を受けながら脱税していたのではないかとの指摘にも「私が知らなかったことは捜査でも事実として解明された」と主張。使途をただす質問にも「検察から違法