国営イラン通信によると、同国のサレヒ副大統領兼原子力庁長官は12日、日本が過去にイランの原子力発電所建設での協力を約束していたと主張、履行を求めた。 発言の真意は不明だが、伝統的に友好関係にある日本が、国連安全保障理事会の制裁決議採択に賛成したことへの反発を示した可能性がある。 日本の岡田克也外相は5月に訪日したモッタキ外相に対し、イランが過去3度の安保理決議を無視して継続するウラン濃縮活動の即時停止を強く要請。核問題が解決するまでは、日本がイランの原発建設に協力する可能性は低いとみられる。 しかし、サレヒ氏は、他国との契約締結を急がないように求めてくるほど、日本はイランでの原発建設に意欲を示していると述べたという。(共同)