ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来た近藤駿介の政治・経済・金融市場等に関する放談ブログです。 ■ 「物価下落」によって上昇する「賃金」 「『消費税の3%の引き上げ分を除けば、総雇用者所得は昨年6月以降プラスだ』。首相は予算委で、就任以来、経団連に要請してきた賃上げの効果が上がっていると主張。さらに 『今年の4月には消費税率引き上げ効果は剥落して(実質で)プラスになっていく可能性は十分ある』 と訴えた」(17日付日本経済新聞 「首相 『来月に実質賃金増』」 参院予算委員会でアベノミクスの功罪に関して論戦が行われたようです。取り上げられたのは「実質賃金」でした。物価上昇分を考慮した「実質賃金」がマイナスになっていることをアベノミクスの失敗として追求しようとする民主党に対して、アベノミクスによる賃上げ効果を主張する安倍