2018年9月19日にグランドオープンした「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)」 <人口流出や産業衰退などの課題を抱えていた人口13万人の山形県鶴岡市が、18年前に実現させた慶応義塾大学の誘致。若い才能が集い、世界が注目するバイオベンチャーが誕生、この9月には水田に浮かぶかのような美しいホテルもオープンした。いま鶴岡で何が起きているのか> 話は、2001年まで遡る。稲作の盛んな庄内平野に位置する人口約13万人の山形県鶴岡市は、人口の流出や少子高齢化、地域産業の衰退化など、日本の地方都市が直面する典型的な社会課題を抱えていた。こうした状況を官学連携による産業振興で打開するため、県と市によって慶應義塾大学が誘致されることになった。 同大学の鶴岡タウンキャンパスの設置に伴い、新設される先端生命科学研究所の所長を一任されたのが冨田勝教授。米