福井県済生会病院と無線ICタグ関連機器メーカーのエフイーシー(FEC)は、医療現場にICタグを適用するための実証実験を2007年1月15日に開始する。血液製剤などの特定生物由来製剤にICタグを張り付け、どの医師がいつどの患者に使用したかといった履歴を効率的に記録できるようにする。特定生物由来製剤に関しては、2003年7月の改正薬事法により、薬剤の使用記録を20年間保管すること義務付けられており、その効率化が求められていた。 改正薬事法では、医薬品メーカーや卸業者の販売記録も保管することが求められている。実証実験には、薬品卸業者の名祥も参加し、販売履歴もあわせて記録する。実験期間は3週間程度の予定。 ICタグ・チップには、FECが開発した「MMチップ」を使う(写真)。MMチップは13.56MHz帯、UHF帯、2.45GHz帯のいずれの周波数でも動作するという世界でも珍しい製品である。血液製剤
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