人間みたいに、文字のコンセプトを理解して実践。 マサチューセッツ工科大学(MIT)のJosh Tenenbaum教授などによる研究チームが、あるタスクにおいて人間と見分けの付かない人工知能を作り出すことに成功しました。それは「見たことのない文字を真似して書く」という一見簡単そうなタスクですが、裏には深い意味があるんです。 研究チームが行なった実験では、まずソフトウェアと人間それぞれが見慣れない文字のようなものを提示されます(上の画像がその例です)。次に彼らはその文字のようなものを、コピーするのではなく微妙に変化させながら真似て書くように指示されます。書かれた結果を人間の審査員が見たところ、人間が書いたのか人工知能が書いたのかほとんどわからず、正解率は50%でした。答えは二択なので、50%というのは当てずっぽうと同じです。つまりこのソフトウェアは、ビジュアルチューリングテストに合格したのです