愛知県内の今年の自動車盗難の被害総額が11月末現在、40億円を超えたことが同県警のまとめでわかった。認知件数も2000件を超え、都道府県別で2年連続全国ワーストが必至の情勢。トヨタのプリウスなど人気車種が標的になるケースが多く、県警は自動車盗難防止装置「イモビライザー」を無力化する電子機器「キープログラマー」が出回っていることなどが要因とみて警戒している。 県警によると、認知件数は2039件(前年同期比16%減)で全国最多。次いで茨城が多く、1947件だった。被害総額は約40億6400万円に上り、全国では約164億2500万円だったことから、ほぼ4分の1を占めた。 盗難車として手配された車種別では、上位からいずれもトヨタのプリウス(447台)、ランドクルーザー(238台)、レクサスLS(209台)で、全体の半数近くを占めた。県警幹部は「愛知県内にトヨタ車が多く、盗難車市場で人気が高い」と分