東日本大震災で夫を亡くした岩手県住田町の保育士、小田文香(ふみか)さん(45)は、発生7年の11日、陸前高田市立図書館の職員だった夫の信弘さん(当時41)の仏壇前で過ごした。「慰霊祭とかに行った方がいいんだろうけど、特別な日にしたくなくて」。信弘さんと未来ある子どもたちへの思いを胸に、本に関わる仕事を探している。 夫婦で2男1女をもうけ、子供の幼少期には、本の読み聞かせもしていた信弘さん。図書館では主に移動図書バスを運転し、貸し出しなどの業務も担当した。7年前も運転中。津波にのまれ、文香さんが遺体に対面したのは8日後だった。「きっと最後まで避難誘導をしていたのだと思う。本当にばかまじめな人。どこにいても、あの人は死んだと思います」。普段から、困っている人をほっておけない性格だった。 津波で同市内の自宅と勤務先の幼稚園も流された。文香さんは、子ども3人と実家がある住田町に移り、保育所で働いた
この記事はケンブリッジ・アナリティカ事件への雑感。 上にリンクした英ガーディアンの記事と、昨年2017年に私的ベストに挙げた”Everybody Lies”(日本語版「誰もが嘘をついている」発売中)という本を材料にして考える。 言いたいことはタイトルの通り。この事件は、Facebookの責任を問う「個人情報不正取得」事件という側面で語られる。でも、その背景にある「行動操作」またはmind fuckの理論の方がもっとやばいんじゃないか、という話。 事件の概要は各ニュースでわかるので省く。簡単にいうと、トランプ陣営とスティーブ・バノンが2016年の大統領選時に契約していたデータ分析会社であるケンブリッジ・アナリティカ社(以下CA)が、Facebook(以下FB)のデータを5千万人規模で合意なく取得して、選挙広告に利用した、というもの。 ではどうぞ。 目次 好きな人が何に「いいね」しているかわか
東北大学が「東北大学オープンアクセス方針」および「東北大学オープンアクセス実施要領」を公開しています。前者は2018年3月13日運営企画会議承認、後者は2018年2月21日附属図書館商議会承認とのことです。 オープンアクセス(OA)方針および実施要領によれば、対象は教員(常勤の教授、准教授、講師、助教、助手。特定有期も含む)を著者とする、学術雑誌に掲載された論文で、学外研究者との共同研究成果も含むとされており、特に資金の限定はありません。また、公開手段としては東北大学機関リポジトリを用いるとしています。 また、OA方針では「本学は、本学のオープンアクセスがその趣旨に照らし有効に機能しているか、絶えず検証する」と、OAに関するモニタリングを行う旨が明記されています。実施要領によれば、東北大学附属図書館オープンアクセス委員会が、機関リポジトリへの登録状況と大学情報DBへの登録状況を照らし合わせ
2018年3月22日、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理加工料)の透明性が高く、効率的な管理体制の構築を目的とするドイツの団体INTACTが、Springer Nature社のオフセット契約モデルSpringer CompactによるOAの実現状況に関する調査結果をブログで公開しました。 オフセット契約とは電子ジャーナルのビッグディール費用とAPCを一括して機関が支払うモデルです。INTACTの調査では、オーストリアの大学図書館協会、ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)、オランダのVSNU、スウェーデンのBibsamコンソーシアム、そしてイギリスのJISCのデータを用い、2016~2017年のSpringer Compact対象雑誌について、OA論文の割合や、そのうちオフセット契約の結果OAになったものの割合等を調査しています。 調査の結果、対象期間中
2018年3月16日付けでオンライン公開されたNature誌記事”The undercover academic keeping tabs on ‘predatory’ publishing”において、単なる“金もうけ”の疑いのある、いわゆる「ハゲタカ出版」のリストを更新し続けている研究者に取材した様子や、研究者らの間でのリストへの需要の高さが紹介されています。 「ハゲタカ出版」のリストは元々、米国コロラド大学デンバー校図書館のJeffrey Beall氏が自身のブログで公開・更新していましたが、2017年1月に突如、削除されてしまいました。雇用主である大学からなんらかの圧力があったことが理由とBeall氏は述べています(大学当局は否定)。 Beall氏のリストの公開停止直後から、リストのコピーはインターネット上に複数、公開されていますが、1年以上が経った現在において、そのうち少なくとも1
電子ジャーナルアーカイブJSTORのブログ”JSOTR DAILY”の2018年3月22日付け記事で、”New York Times”の死亡記事に取り上げられた図書館員を分析した研究” The Portrayal of Librarians in Obituaries at the End of the Twentieth Century”が紹介されています。紹介されている元の論文はタイトルに「20世紀末」とあるとおり、1977年から2002年のNew York Times死亡記事における図書館員の出現状況を分析したもので、2004年に”Library Quarterly”誌に掲載されたものでした。 その調査によれば、図書館員としての訓練を受け、そのキャリアの大半を図書館または文書館で過ごした人物で、New York Timesに死亡記事が掲載された例は123件あったとのことです。そのうち
2018年2月末日をもって閉館したジェトロ・ビジネスライブラリー(東京)が、同館が所蔵していた国内外のビジネスに関する和書・洋書を処分するにあたり、図書館からの寄贈希望の受け付けを行っています。 関心のある図書館には資料リストを送付し、その中から寄贈希望を選択する方式とのことです。希望が重複した場合には最初に連絡を受けた図書館を優先するとされています。送料は受け入れる側の図書館負担とのことです。 寄贈希望の連絡〆切は2018年4月13日、その後の資料選定の〆切は5月25日で、それぞれメールにて連絡のこと、とされています。 図書寄贈のお知らせ/ジェトロ・ビジネスライブラリー(東京) (SWENTOKYOブログ、2018/3/27付け) https://blog.goo.ne.jp/sentokyo/e/1979380efd9cc1decebdbe47deea0b1c 参考: ジェトロ・ビジネ
サブタイトルは「分類と系統から見たダイアグラム論」 分類や系統を視覚的に表現するために用いられるダイアグラム、本書では特に系統樹に関して、その数学的な基礎と存在論的な基礎を示していく本 三中信宏『系統樹思考の世界』 - logical cypher scapeや三中信宏『分類思考の世界』 - logical cypher scape、三中信宏『進化思考の世界』 - logical cypher scape、また、自分は未読だが『系統樹曼荼羅』などの三中のこれまでの著作の話をまとめつつ、さらにより専門的なところまで踏み込んだものとなっている。 ダイアグラムを読み取るための「骨格」としての数学と、「肉付け」としての存在論*1 分類思考はメタファー、系統樹思考はメトニミーというのは、以前の著作からすでに何度か書かれていることだが、引き続きそれらの関係についても深められている。 本書は、グラフ理論
デル・トロ監督最新作は、話すことのできない女性と半魚人の話である、という情報だけ知ったあとは、なるべく情報を入れずに(意図的に見ないようにしていた部分もあるが、あまりチェックしてる時間もなかったというのもある)行った。 なので実は、アカデミー賞のことも把握していなかった(世に疎いにもほどがある)*1 また、TLで見に行っている人たちの顔ぶれというのも、「このあたりの人たちが見て面白いって言ってるっぽいな、なるほど」という感じで さらに、最初行こうとしていた映画館は1日に1回の上映になっていた。 なので、新宿に見に行ったら、結構でかいスクリーンが満席で、なおかつ客層がわりと普通なことに「あれ?」ってなってしまっていた(劇場に見に行く映画、アニメせよ実写にせよ大抵がオタクっぽい映画なので)w で、途中から「なるほど、これラブストーリーなのか」ということに気づいたのだった 帰りにポスター見たら、
次々とオープンするアマゾン書店が話題を集め、インディペンデント書店のリバイバルが謳われる一方で、ネガティブなニュースばかりが聞かれるのが全米最大のチェーン書店、バーンズ&ノーブル(B&N)の先行きだ。 今年2月に全米600店あまりで働く全従業員1万2000人のうち、1800人のスタッフを解雇したというニュースは日本でもメディアの多くが取り上げた。これは昨年のクリスマス商戦の結果を受けたものと考えられている。前年比で店舗の売上げがマイナス6.4%、BN.com(オンライン書店)がマイナス4.5%と不振だった。 だが、スタッフ数は2009年をピークに年々減少しており、とくに2016年にはB&Nが展開するEブックであるNook(ヌック)部門を大幅縮小したため、この際に5000人がレイオフの憂き目にあっている。Nook部門は日本でも電子書籍元年と言われた2010年から2012年までは年商1億ドルを
中央林間駅の駅前に商業施設「中央林間東急スクエア」が、オープンします。3階には地元・大和市の図書館のほか、子育て世代にうれしい施設が入っています。 大和市の公共施設利用客の消費狙う 中央林間駅(神奈川県大和市)の駅前に2018年3月28日(水)、商業施設「中央林間東急スクエア」がオープンします。 「中央林間東急スクエア」の入口付近の様子(2018年3月26日、乗りものニュース編集部撮影)。 「中央林間東急スクエア」は1985(昭和60)年、同地に開業した総合スーパー「東急ストア 中央林間店」がリニューアルした施設で、「東急ストア 中央林間店」と比べて7店舗増となる35店舗(新規21店舗)のテナントが入ります。新店舗のうち、東急初出店と神奈川初出店はともに3店舗(一部重複あり)。運営はこれまで東急ストアでしたが、リニューアル後は東急電鉄にバトンタッチします。1日あたりの来店者数は1万人、年商
電気通信大学附属図書館(以下、「当館」という)1 では、平成29年4月に「UEC Ambient Intelligence Agora」 2(以下、「Agora」という)をオープンした。Agoraは、電気通信大学(以下、「本学」という)に設置された国立大学初の人工知能研究拠点「人工知能先端研究センター」(Artificial Intelligence eXploration Research Center:AIX,以下「AIX」という。)3 と当館との協働により構築した実験的学修スペースである。220人を収容可能なアクティブラーニングスペースであると同時に、人工知能研究とのコラボレーションにより、大学図書館の中に「アンビエント学修環境」と「AIによる自律的なインタラクションサービス」の実現を目指す世界にも類を見ない実験空間である。本稿では、Agoraの将来像と現在の取組について述べ、次稿「
「図書館の隠れたポテンシャル」を引き出す4冊『知の広場』『サブジェクト・ライブラリアン』『情報リテラシーのための図書館』『シリアの秘密図書館』 机は勉強する大学生や高校生に占領され、読みたい本はだいたい貸出中、音を立てれば「シーッ!」と怖い目で睨むメガネをかけた図書館員、映画で登場する図書館の典型である。 インターネットで検索すれば欲しい情報がすぐに手に入ってしまう時代に、日本を含む世界各国の図書館は生き残りをかけて、古いイメージから脱却しようと挑戦している。本の虫だけを相手にしたサービスでなく、幅広い層に利用され、図書館ならではの専門性を活かした問題解決を行い、知識社会を生きる市民のサポーターとして、なくてはならない存在になろうとしている。 存在意義と役割をアップデートしようとする試行錯誤の過程を明らかにし、スペース、サービス、教育、社会的意義の切り口から図書館の高いポテンシャルを解放す
グラナダ大学Alberto Martín-Martín氏等による調査報告書"Evidence of Open Access of Scientific Publications in Google Scholar: a Large-Scale Analysis"(試訳:Google Scholarにおける科学論文のオープンアクセスの証拠:大規模分析)(プレプリント版 PDF:38ページ)を紹介する。 <抄録> 本稿では、Google Scholar(GS)を使用して、国および研究分野ごとのオープンアクセス(OA)レベルを分析した。 DOIを持ち、2009年または2014年に出版され、またWeb of Scienceの主な3つのCitation Index(226万9,022件)の対象となったすべての論文とレビューを調査の対象として選択した。 GSで表示されるこれらの文書の無料で利用可能なバ
2018年3月26日、国際児童図書評議会 (IBBY) は、『魔女の宅急便』や『トンネルの森 1945』等の作品で知られる角野栄子氏を2018年国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)の作家賞に選出したと発表しています。 画家賞にはロシアのイゴール・オライノコフ(Igor Oleynikov)氏が選ばれています。 日本人の作家賞受賞者は3人目で、画家賞を含めると5人目となります。 IBBY Announces Winners of the 2018 Hans Christian Andersen Award(IBBY,2018/3/26) http://www.ibby.org/news-calendar/media-releases/2018-hcaa-winners/ 角野栄子さん2018年「国際アンデルセン賞」受賞!(日本国際児童図書評議会,
2018年3月6日、中国国家図書館(NLC)が、フランス国立図書館(BnF)が所蔵する敦煌文書約5,300点を「中华古籍资源库」で公開したと発表しています。 約3万1千点のデジタル化画像が公開されています。これらは、2015年にBnFが「圆明园四十景图」をNLCに寄贈した際に締結された、BnFが所蔵する敦煌文書の高精細のデジタル化画像をNLCに寄贈する協定に基づくものです。 Dunhuang Manuscripts in digital form collected by France are published officially(NLC News) http://www.nlc.cn/newen/nlcnews/201803/t20180316_167549.htm 法藏敦煌遗书数字资源正式发布(NLC,2018/3/6) http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/
韓国国立中央図書館(NLK)が、読書振興を目的とした動画「読書、国立中央図書館司書と読む」を作成し、2018年3月23日から、同館ウェブサイトや公式Facebook・Youtubeチャンネルで公開しています。 2018年2月に公開された読書調査で成人の10人中4人が1年間で1冊も本を読んでいなかったことが明らかになったことや、NLKでは2018年を「本の年」としていることから、読書振興を目的に作成されたものです。 NLKの司書と読書家でもある元・韓国MBCアナウンサーが、NLKの司書が紹介する人文科学・文学・社会科学・自然科学に関する本の話をしたり、NLKのサービスや書庫等の紹介を行なう内容となっています。動画は4本作成されており、4月13日までの毎週金曜日に1本づつ公開されます。 독서, 국립중앙도서관 사서와 함께 읽다’제작·방영(NLK,2018/3/19) http://nl.g
2018年3月27日、国立国会図書館(NDL)は、ウェブサイトに『NDL書誌情報ニュースレター』2018年1号(通号44号)を掲載しました。 NDLにおける官庁出版物の目録作業や米国における目録データのLinked Data化の紹介記事などを掲載しています。 書誌データの作成および提供 更新情報(国立国会図書館) http://www.ndl.go.jp/jp/data/news.html NDL書誌情報ニュースレター2018年1号(通号44号) http://www.ndl.go.jp/jp/data/bib_newsletter/2018_1/index.html 参考: 米国政府印刷局の目録ガイドラインの改訂、フェーズ1が完了 Posted 2013年11月19日 http://current.ndl.go.jp/node/24886 米国国立医学図書館、MeSH RDFを製品版(p
高知県立図書館が、2018年3月14日に特定非営利法人高知こどもの図書館と相互協力協定を締結したと発表しています。 同協定により、高知県内の市町村立図書館等は、県立図書館の物流サービスを用いて高知こどもの図書館の蔵書を借りることができるようになります。 協定の開始日は2018年4月1日です。 高知こどもの図書館と相互協力協定を締結しました(高知県立図書館ブログ,2018/3/16) http://kochi-toshokan.hatenablog.com/entry/2018/03/16/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%A8%E7%9B%B8%E4%BA%92%E5%8D%94%E5%8A%9B%E5%8D%94%E5%AE%9A%E3%82%92
2018年4月15日、学際コミュニティTokyo Digital Historyが、東京大学本郷キャンパスで、「2018 Spring Tokyo Digital History Symposium」を開催します。 歴史研究におけるデータ活用方法に関する問いへの答えが求められているという課題認識に基づいて、歴史研究が生み出されるまでの4つのプロセスに応じた4セクションを用意し、各プロセスに関連する情報技術やデジタル・ツールおよび知識を整理して、具体的な研究実践例とともに提示します。 定員は50人程度で、事前の申込みが必要です。参加費は無料です。 詳細な内容は次のとおりです。 セクション 01 情報の入手/Chair:清原和之氏(学習院大学アーカイブズ学専攻助教) 金甫榮氏(渋沢栄一記念財団デジタル・キュレーター/アーカイブズ学) デジタル・アーカイブの多義性/アーカイブズ理論 デジタル時代
2018年3月20日、徳島県の石井町が、寄付金及びふるさと納税から移動図書館車分として充当される金額をあわせると、移動図書館車を購入できる金額に達したため、「移動図書館車購入・運用検討協議会」を発足させたと発表しています。 同町では県内の三好市から譲り受けた移動図書館車がありましたが、2016年8月に老朽化のため廃車となっていました。 同協議会での視察・検討の結果、徳島市と同じタイプの、書籍を約3,000冊積載できる3.5トンのトラックタイプの図書館車を導入する方向で進めることとなりました。また、移動図書館車の名称の公募が行われます。 石井町移動図書館車について(石井町,2018/3/20) http://www.town.ishii.lg.jp/docs/2018031900020/ 徳島・石井町 移動図書館車再び ふるさと納税活用(毎日新聞,2018/3/25) https://mai
2018年3月23日、九州大学が、伊都キャンパスに10月開館の中央図書館のネーミングライツパートナーの募集を開始しました。 希望価格は年1億円で、愛称設定期間は協議により決定し、応募資格は全ての法人・自然人・団体となっています。 ネーミングライツパートナー募集 [PDF:2ページ](九州大学,2018/3/23) http://www.kyushu-u.ac.jp/f/32727/press_180319.pdf ネーミングライツ(九州大学) http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/approach/naming 新図書館情報(九州大学附属図書館) https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/about-us/new_library/overview 参考: 鹿児島大学、図書館を含む保有施設等を対象としたネーミングライツ・パー
2018年3月23日、文部科学省が、デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に係る調査研究事業の公募を開始しました。 同省では、「デジタル教科書」の円滑な導入を図ることを目的に、「デジタル教科書」導入における留意事項や効果的な活用方法等について検討を行い、教育委員会や学校等が「デジタル教科書」を導入するに当たっての判断に資するガイドライン等を策定することとしています。 今回の公募は、ガイドライン等の策定に向けた調査、資料の収集・分析等のための調査研究事業の委託先を募集するものです。 デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に係る調査研究事業(文部科学省,2018/3/23) http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1402833.htm 参考: CA1901 – 動向レビュー:デジタル教科書の導入と著作権制度 / 大谷卓史 カレントアウェアネス No
2018年3月22日、奈良文化財研究所は、木簡に関する情報を検索するシステム「木簡庫」(MOKKAN-KO)を公開しました。 木簡を調べる「木簡データベース」と、木簡の文字画像を調べる「木簡画像データベース・木簡字典」を統合して検索窓を一つにしており、利便性が向上しています。また「木簡・くずし字解読システム―MOJIZO―」や全国遺跡報告総覧とも連携しており、文字の画像から検索したり、出典となる報告書をダウンロードしたりできます。 日本語版のほか、韓国語版、中国語繁体字版、中国語簡体字版、英語版があります。 公開しました(木簡庫, 2018/3/22) http://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/?c=information&MI=1 007 新木簡データベース「木簡庫」の公開に関する記者発表のご案内(奈良文化財研究所学術情報リポジトリ, 2018/3/22) ht
2018年3月15日、国立国会図書館(NDL)は、岩手県が構築した東日本大震災津波関連資料のアーカイブ「いわて震災津波アーカイブ~希望~」の「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」への新規追加を発表しました。 いわて震災津波アーカイブ~希望~ ~ひなぎく新規追加コンテンツからの紹介(46)(国立国会図書館東日本大震災アーカイブ, 2018/3/15) http://kn.ndl.go.jp/static/2018/03/15 いわて震災津波アーカイブ~希望~ http://iwate-archive.pref.iwate.jp/ 参考: 「いわて震災津波アーカイブ 希望」が公開 Posted 2017年3月30日 http://current.ndl.go.jp/node/33741
2018年3月22日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、同理事会が「高等教育機関における図書館の基準」の改訂を承認したと発表し、同版をウェブサイトで公表しました。 同基準は、大学図書館が学生の教育や所属機関のミッション達成等におけるパートナーとしての役割を担うための指針として策定されたもので、2004年に採択され、2011年に1度改訂されています。 Revised Standards for Libraries in Higher Education(ACRL insider,2018/3/22) http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/15541 Standards for Libraries in Higher Education(ACRL) http://www.ala.org/acrl/standards/standards
2018年3月22日、東京大学附属図書館が、「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」を発行し、同館ウェブサイトで公開しました。 ニュース(東京大学附属図書館) https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news ※「2018-03-22 「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」発行のお知らせ」とあります。 「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」発行のお知らせ(東京大学附属図書館) https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/news/20180322 参考: CA1856 – 近年の図書館史(単館史)編纂の傾向 / 長尾宗典 カレントアウェアネス No.325 2015年9月20日 http://current.ndl.go.jp/ca1856
2018年3月15日、米国上院に、超党派の議員により、マラケシュ条約の実施に関する法案“A bill to amend title 17, United States Code, to implement the Marrakesh Treaty, and for other purposes”(S. 2559)が提出されました。 Library Jouranal誌等の解説によると、同法案はマラケシュ条約を順守するために米国著作権法第121条を改正するもので、上院の3分の2以上の議員の賛成により法案が成立すると、大統領はマラケシュ条約を正式に批准することができます。 S.2559 – A bill to amend title 17, United States Code, to implement the Marrakesh Treaty, and for other purposes(
2018年3月20日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、調査資料「日本の大学システムのアウトプット構造:論文数シェアに基づく大学グループ別の論文産出の詳細分析」を公開しました。 同資料は、日本における論文産出の約7割を大学が占めていることを踏まえ、2009年から2013年の日本国内の自然科学系の論文数シェアにおける各大学の数値によって4つのグループに分け、各グループの論文産出の特徴について調査を行ったものです。論文数と注目度の高い論文(被引用数が上位10%の論文)の数に加え、論文の分野構成や研究をリードしている責任著者の所属等新たな観点から分析を行って、論文数で見た大学規模による論文産出の特徴の違いを明らかにしています。 同資料では、各グループの論文が日本国内の論文数に占める割合は以前とほぼ同じで、注目度の高い論文は論文数シェアの高い大学の比率が大きいとしています。各グループでの
2018年3月21日、米・カリフォルニア大学図書館が、オープンアクセス(OA)の実現促進のためのツールキット“Pathways to Open Access”を公表しました。 OA実現のための様々な方法・モデルを分析し、各々の方法の実装のための実践可能な戦略を整えたもので、同年2月27日に同大学の図書館長協議会(CoUL)で承認されたものです。 同大学の各キャンパスの図書館やカリフォルニア電子図書館(CDL)はもとより、世界中の研究図書館や研究機関でのOA実現を支援することも目的としており、このツールキットの北米での影響を最大化するため、同大学の各キャンパスの図書館が共同で、2018年10月に、研究機関の指導者に各機関に適した実行可能な再投資計画を策定する機会を提供するワーキングフォーラムを開催予定です。 UC libraries launch tool to help achieve o
総務省及び独立行政法人統計センターが、2018年4月1日、和歌山市に「統計データ利活用センター」を開設すると発表しました。 「政府関係機関の地方移転にかかる今後の取組について」(平成28 年9月1日まち・ひと・しごと創生本部決定)に基づいて開設されるもので、ICTを活用して高度なデータ解析を実現する統計ミクロデータの提供等の業務を行うことや、和歌山県と協力し地方創生に資する統計データの利活用を推進することが目標として掲げられています。 先進的なデータ利活用の拠点 「統計データ利活用センター」の開設(総務省,2018/3/23) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei01_02000073.html 参考: 総務省、2017年度に取り組む重点分野をまとめた「総務省イニシアティブ2017」を公開 Posted 2016年9月2日 htt
2018年3月23日、文部科学省は「平成29年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2017年度調査の対象の大学は、国立86、公立89、私立608の計783大学で回答率は100%でした。 調査結果のポイントとして、以下が示されています。 大学図書館編 ・図書館資料費は719億円で、2013年度以降の増加傾向から減少に転じ、2016年度より27億円(3.6%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は302億円で、2016年度より8億円(2.6%)増加。 ・機関リポジトリを持つ大学は、586大学(68.5%)となり、2016年度より50大学(10.3%)増加。 ・512大学(65.4%)がアクティブ・ラーニング・ス
2018年3月21日、Springer Nature社が、全世界の7,700人の研究者を対象に実施した研究データ共有に関する調査の報告書“Practical challenges for researchers in data sharing”を公開しました。 論文を出版するにあたってのデータ共有に関する行動・態度の地域別・分野・経歴別の違いや、研究者がデータを共有する際に直面する課題などを調査したものです。 調査から得られた主な知見として、76%の回答者がデータの発見可能性を高めることが重要であると回答したこと、63%の回答者が論文投稿に際して補助資料としてデータを提出するかリポジトリにデータを登録していることをあげています。 また、データ共有のための課題としては、利用可能な形式でデータを整理する(46%)、著作権やライセンスが不明確(37%)、利用可能なリポジトリがわからない(33%)
春ですね。 異動あるかしらぁなどとぼーっと4月以降のことに思いをはせながら、あまり深く考えずにお気に入りの素材を使って、新入生向けのポスターを作ってみました。 作成したポスター *このポスターに記載のイベントは架空です。 作っているときに考えたことなど 最初、手グセで「ピンクには茶色だろ〜」と文字の色を茶色にしていたら、なんとなく暗かったので、エイっと水色にしてみたら一気に春めいた。やっぱり配色は大事。 文字のサイズや字間を一文字ずつ微妙に変えてみたり、全体をぐにゃっとさせたらベタ打ち感が減った。 春なのでとピンクにしてみましたが、どことなくダザピンク感。 お相手はやわらか図書館学でした。 参考 アイキャッチ&ポスター素材:フリーイラスト素材のAI-CATCHER(アイキャッチャー)【商用無料】(使用した素材) この記事と関係があるエントリー yawatosho.hateblo.jp ya
国際ビジネスの専門図書館 ジェトロ・ビジネスライブラリーは 2月末日をもって閉館いたしました(https://www.jetro.go.jp/lib/)。 この度、閉館にあたり国内外のビジネスに関する和書及び洋書を処分いたします。 つきましては、これら貴重な資料をご活用いただけないかと思い、この場をお借りしてお知らせする次第です。 ご関心のある図書館様に資料リストを送付させていただきますので、 ご連絡いただければ幸いです。 リストは以下の分類別となっておりますので、ご希望の分類も併せてお知らせください。 1-1:和図書 1-2:洋図書 2-1:統計(和)日本 2-2:統計(和)日本以外(世界、各国) 2-3:統計(洋)日本 2-4:統計(洋)世界 2-5:統計(洋)アジア/中東 2-6:統計(洋)欧州 2-7:統計(洋)北米 2-8:統計(洋)中南米/アフリカ/オセアニア 3-1:参考図書
次世代リポジトリの機能要件および技術勧告 2017年11月28日,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の次世代リポジトリワーキンググループは,「次世代リポジトリの機能要件および技術勧告(Next Generation Repositories Behaviours and Technical Recommendations of the COAR Next Generation Repositories Working Group)」を発表した。同報告書には,次世代リポジトリとしての11の機能要件とその機能要件に関係する技術勧告が示されている。同ワーキンググループは,次世代リポジトリのビジョンを「リポジトリを,分散型でグローバルにネットワーク化された学術コミュニケーションのインフラストラクチャの基礎として位置付け,その上に付加価値サービスを積み重ね,それにより(商業出版社に支配された
学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンの可能性 2017年11月,Digital Science社は,学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンの可能性に関するレポート“Blockchain for Research – Perspectives on a New Paradigm for Scholarly Communication”を公開した。ブロックチェーンは,仮想通貨ビットコインの中核技術として発案された。すべての取引記録が,サーバのような機能を有するビットコイン使用者のPCに分散して同期・保存されるので,その改ざんは極めて難しく,また中央集権的なシステムとは違いシステムダウンの心配がなく堅牢性が高い。すべての取引記録は暗号化されて保存されるため,公開されてはいるが匿名性はほぼ保持される。また契約を自動的に執行するスマートコントラクトをブロックチェーン上で利用すれば,
漢字文献情報処理研究会第20回大会<報告> 2018年1月20日,花園大学(京都市)で漢字文献情報処理研究会第20回大会が行われた。漢字文献情報処理研究会は,東洋学の研究・教育におけるICT活用の促進を目的とする研究組織である。本稿では,この大会で行われた特別セッション「デジタルデータの利活用と長期保存:大学図書館および人文・社会系研究者の役割」について報告する。本セッションでは,趣旨説明及び4つの報告の後,討論・質疑応答が行われた。 ●「デジタルアーカイブの発信と受益の狭間―漢情研特別セッション趣旨説明」(東京大学大学院経済学研究科講師・小島浩之氏) はじめに小島氏から,本セッションの趣旨説明がなされた。何をどのようにデジタル化して保存し,利活用するべきかを考えるためには,デジタルデータの製作者,利用者,そして管理・提供者の協力が不可欠であることが述べられた。 ●「デジタルアーカイブの動
図書館への寄付と地域との新たな「絆」の構築:太宰府の事例 太宰府天満宮には,古典籍等が収蔵された「御文庫」が存在する。その歴史は古く,300有余年前に遡る。菅原道真の大宰府西下に従った味酒安行の四十六世の直孫にあたり,太宰府天満宮の祠職を世襲する社家(しゃけ)出身の検校坊快鎮(けんぎょうぼうかいちん)という好学の僧侶によって開設が発起され,1676年(延宝四年)に創設されたものである。 ●太宰府天満宮「御文庫」と寄進 開設時に集積された蔵書については,延宝四年「天満宮御文庫書籍寄進帳」に明らかである。創設から1739年(元文四年)にかけての約60年間での,和漢諸種の書物,その多くを占めたと思われる貴重な写本類等などの寄進は,部数にして381部,冊数にしておよそ3,500冊に及んでいることがわかる。その蔵書の寄進者を見てみると,発起人の検校坊快鎮及びその一族のほか,貝原益軒・林信篤といった学
北見市立中央図書館でのプラモデル製作講座について ●講座概要 北見市立中央図書館(北海道)は,2018年1月27日プラモデル製作講座「本のあるくらし講座・ガンプラをつくってみよう」を開催した。対象は初心者の大人で,小学3年生から受講可能,参加費1,200円,定員10名とした。 ●来館の動機付けとして 「本のあるくらし講座」は,図書館未利用者に対する来館のきっかけづくりを目指した大人向けのワークショップとして,新館オープン直後の2018年1月から月1回程度実施している。「玄人志向の初心者向け講座」をコンセプトに,毎回,年齢・性別などの特定のターゲット層を想定しながらテーマを変えて開催し,本の紹介も行う。今回のプラモデル製作講座はガンダム世代とされる40代から50代の男性の参加を狙ったものであった。テーマは,趣味として継続したくなるような魅力と奥深さを基準に決定している。2017年度の開催テー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く