金子恭之総務大臣は7月5日、臨時記者会見を開き、2日に発生したKDDIの大規模通信障害について「国民の日常生活や社会経済活動に必要不可欠な携帯電話サービスが2日以上にわたり利用困難になったことは改めて大変遺憾に思う」と述べ、「利用者への周知、広報については利用者目線で見て、両社が通信事業者としての責任を十分に果たしたとはいえない」との見解を示した。 KDDIの大規模通信障害は、2日の午前1時35分ごろに発生。スマートフォンだけでなく、物流、気象、銀行ATM、自動車のコネクテッドサービスなど、幅広い分野に影響を与えた。4日午後4時ごろには「ほぼ回復した」とのアナウンスを表明。実に62時間にわたる、KDDI史上最大規模の通信障害となった。完全復旧は5日夕方ごろとしている。 金子総務相は、「今回の通信障害の影響の大きさや復旧作業が公表した後も、音声通話が利用しづらい状況が長時間継続したことなどを