2019年6月1日に発生した新交通システム逆走衝突事故は、鉄道や公共交通機関に対する信頼を損なう案件だ。同時に、バスやクルマの自動運転に関心を寄せる人々からも注目されたようだ。 原因は運行指令システムと制御システム間の通信不良であり、これは有人運転でも起こる。そこで、鉄道の自動運転の仕組みと、現時点で判明している範囲で事故の原因、それを踏まえた上での対策について考察する。 編集部注 昨今、自動車業界では無人運転車の開発や、それを使ったモビリティサービスに対する関心が高まっています。鉄道の自動運転の仕組みや、直近の事故の原因と対策は、自動車業界が取り組む無人運転車の開発や活用にも通じると考え、本稿を掲載しています。 事故を起こした路線は「金沢シーサイドライン」という。運営会社は横浜市が出資する横浜シーサイドライン株式会社だ。出資比率は横浜市が63%。民間企業から京急電鉄、西武鉄道、横浜銀行な
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