ベスト4が出そろった「夏の甲子園」。一昨年の大会は計6億円超の入場料収入があったが、今大会は無観客開催のため、懐事情がさびしいらしい。スポーツライターの酒井政人さんは「主催する朝日新聞が運営するクラウドファンディングが1億円を目標に支援を呼びかけているが、わずかしか集まっていません」。ファンにそっぽを向かれる理由とは――。 「夏の甲子園」朝日新聞の1億円支援のお願いが“無視”されている 残すところ準決勝・決勝戦だけになった「夏の甲子園」(第103回全国高校野球選手権大会)。2年ぶりに開催された同大会だが、実は“窮地”に立たされているのをご存じだろうか。 コロナ禍前の一昨年に開催された第101回大会はチケット販売などで約6億5900万円の収入があった。しかし、今回は「無観客開催」となり、その大半が見込めない。そこで同大会を日本高等学校野球連盟とともに主催する朝日新聞社が運営するクラウドファン