東北大は13日、大学院理学研究科に在籍していた男子学生=当時(29)=が昨年8月、担当の男性准教授から論文を差し戻されるなどした後に自殺していたことを公表した。内部調査で今年4月、「指導に重大な過失があり、自殺につながった」とする報告書をまとめており、准教授は4月下旬に辞表を提出、辞職した。 東北大によると、准教授は平成19年、男子学生が博士号取得のために提出した論文を本人と十分に議論することなく差し戻した。准教授はその前の18年にも博士論文提出を見送るよう男子学生に指示していた。 男子学生の自殺後、両親が准教授の指導を問題視し、大学が内部調査をしていた。