印刷 11月末で閉鎖される瀬戸大橋フィッシャーマンズ・ワーフ=香川県坂出市与島町 瀬戸大橋の中間に位置する与島(よしま)〈香川県坂出市〉にあるレジャー施設「瀬戸大橋フィッシャーマンズ・ワーフ」が、今月末で閉鎖されることになった。1988年の瀬戸大橋開通と同時に開業し、初年度に500万人だった入場者数は、景気低迷や割高な橋の通行料金が響き、ここ数年は50万人に減っていた。 京阪電鉄(大阪市)が35億円かけて開業したが、03年に撤退。引き継いだ鳥取市の八幡コーポレーション側が9月、坂出市に「休業する。再開時期は未定」と文書で伝えた。坂出商工会議所が県内外の数社に買収を持ちかけたが断られ、事業を引き継ぐ譲渡先が決まらず閉鎖に追い込まれた。同社の担当者は「客の減少が続き、持ち直す見込みがない」と話す。 施設はレストランや土産物店が中心で、開業当初は遊覧船や遊覧ヘリコプターも運営していた。89