少子化対策の話というのは、いろいろと付随する問題がややこしくて、すっきりと議論できないことが多い。あまりに身近な問題だから、それぞれがおかれた立場に強く影響されて、一致点を見出しにくい状況に陥ってしまうのだろう。 そんなところにこんな話を投げ込むのもどうかと思うのだが、「高齢化ニッポンへのちょっとした提案」といったタイトルのコラムが9月9日のFinancial Timesに出ていた。火に油か、はたまた爆弾か。あるいは目からウロコの名案か。きわめつきの暴論、といきまく向きもあるかもしれない。 ともあれ、投げ込んでみる。 内容はタイトルの通りで、養子を受け入れたら、という話だ。移民というと社会に溶け込みにくいという問題があるが、養子ならなじみやすいということだろう。どこから?子どもを増やしたくない国から、といえば、いわずと知れた中国だ。中国の高齢化というのは日本を上回るスピードで進んでいるので