宇都宮で行われた木下黄太さんの講演会。 僕は後ろの方で、こっそり話を聞いていました。 原発事故直後の、テレビ局の報道部の様子。 それは、テレビの裏側を知る僕のような男には、 とても興味深い話でした。 皆さんは、テレビ局が情報を隠蔽したと思って いるかもしれませんが、「原発事故の直後は 隠蔽どころか、何も伝えられる情報がなく、 ただ混乱していた」といいます。 入ってくる情報は、福島第一原発がどのような 状況になっているのかではなく、首相官邸が、 ただアワアワしている様子だけ。 木下さんは、知り合いなどに電話をかけて、 情報を掴もうとしますが、どれもこれもテレビで 使えるような情報ではなく、情報を待つしかない。 そんな状況に陥っていたのでした。 そうこうしている間に、1号機、3号機が爆発。 1号機の爆発の時は、木下さんはタクシーの 中にいたため、状況を知らなかったそうですが、 報道局では、「こ