東洋経済オンラインの読者の皆さまはリンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』をご存じのことと思う。人間の寿命が伸び続け、100年の人生を生き抜くことを前提として、もう一度、人生を考え直そうという現代人の戦略的人生設計書である。 子ども向けから中・高生向けライトノベル、本格派鉄道ミステリーまで、広い層に向けて鉄道にまつわる物語を上梓し続けている小説家の豊田巧もまた『LIFE SHIFT』を地で行くかのように、40代半ばから第二の人生を歩み始めた。 もともとは広告で身を立てるつもりが… 豊田が「小説家」という肩書を得たのは集英社みらい文庫の『電車で行こう!』が出版された2011年3月のことである。年齢にして43歳。大学卒業時より勤務していたゲームメーカーを退職した、その1年余り後のことである。 豊田はサラリーマン時代、宣伝を中心にメディアミックスのゲームを制作していた。その経験を生かし、会社
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