Microsoftが「Windows 7」向けに、Vista以降で動作しない旧アプリを動作可能にする「Windows XP Mode」を無償提供することが明らかになった。(Windows Blog、ZDNet Japan、ITmedia、マイコミジャーナル) 既にWindowsユーザー向けに無償配布されている「Virtual PC」の技術をベースに開発されたもので、XP Modeが導入されたWindows 7に、XP環境で動かしたいアプリを明示的にインストールすると、7のデスクトップから直接実行できるようになるとのこと。 おそらく、今でもVistaで似たようなことをやっている人は多いと思うが、いちいち仮想マシンを作って、XPをインストールして、XPのデスクトップから起動して……という作業を行わなくても良くなる点はありがたい。これまで、こうした環境は、大規模配備を行っているエンタープライズ向
日本発の仮想マシン・ソフトウエアBitVisor 1.0が2009年3月30日,オープンソース・ソフトウエアとして正式リリースされた。政府の情報セキュリティ基本計画「セキュア・ジャパン」の施策の一つとして,政府機関への導入を目指し開発した,暗号化機能などを備える仮想マシン・モニターである。 開発を担当したのは筑波大学を中心とした産学のチーム「セキュアVMプロジェクト」。そしてCPUの仮想化を行うコア部分を一人で開発したのは,3年前のプロジェクト発足当時は大学を卒業したばかりの大学院生だった榮樂英樹氏である。榮樂氏は,中学生でIBM PCのエミュレータを,大学2年生で仮想マシン・モニターを作ったという経歴を持つ。 製品化に備えすべて独自開発 BitVisorは,クライアント・パソコンからの情報漏洩を防ぐ目的で開発されたクライアント・パソコン向けの仮想マシン・ソフトウエアだ。OSより下の,仮想
最近、LinuxのLXCで遊んでいる。Linux上にはVServerやOpenVZというコンテナ技術がすでに存在するのに、なぜLXCなのか。カーネル2.6.29でメインラインへのマージが完了しているので(残っているホットな話題の一つはチェックポイント・リスタートか)、カーネルパッチが不要になのと同時に、将来性がありそうだから。現時点で実戦投入するには、機能的に物足りないし、安定性も未知数だけど、時間誰かが解決してくれそうな気がする。と思っている割にはドキュメントが少ないのは、なぜだろう? コンテナ技術の肝は、コンテナ間の隔離、資源管理をどう実現するかにあるが、この点は名前空間の導入と、cgroup(control group)の利用で実現している。LXCの実装の経緯はよく知らないが(フランスのIBMの人たちが開発していたMetaClusterプロジェクトが基になったらしい)、名前空間の実装
id:rootkitの人に会うのに手ぶらで行けるわけがない! というわけで(?)私もvmxcpuをリファクタリングして、Intel VTを使った仮想マシンモニタのコア部分を書いてみました。独自性のないデモとソース(動作環境:私のPC!)です。 嬉しいのでエントリーにしてますが、vmxcpuを理解している人にとっては見るべきものは無いです^^; これは仮想マシンモニタといっても、大多数の人(IT技術者)がイメージするようなOS on OSを実現する凄まじいもの(これは本当に凄まじいのです)ではなくて、単にプロセッサモードをVMX operationモードに切り替えて、いくつかの命令を適切にトラップして、最後に正しく終了するだけのものです。 一応、マルチコアに対応していたり、アセンブラを極力排除したり、日本語でコメントを書いたりしていますが、特段面白い要素はないです。Core i7のPCがあれ
Intel VT-xを利用して基礎的なVMMを書いてみた日記。アセンブラの話題でも、Windowsの話題でもないのでカテゴリ選択が非常に微妙(笑) 02/27 久しぶりにVT勉強してみる気になってきたから、vmxcpuを読んだり弄ったりしはじめている。 02/28 なんどやってもUNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAPで死んでしまう。おかしいと思い、配布されたままのvmxcpuを実行するがやはり同じ。Windows 7で実行させていたのが悪かったのかもしれない(そういえば、Vistaでは動かしていたが、7では動かしていなかった)。Vistaをインストールして検証してみることにする。 03/01 やはりVistaならvmxcpuは動く。原因は分からないが、今はそういうレベルではないので、動かすことが肝要。しかし、vmxcpuもデバッガでアタッチしていると、デバッガに例外が届かな
●TLP Processing Hints ここまでは、PCI Express Gen3の基本仕様(Base Specification)に関する話題であったが、ここからは追加仕様(Supplemental Specification)の話である。元々PCI Expressは、基本仕様が上がるたびに、追加仕様といった形で、次々に新機能を追加してきた。といっても、1.0の場合は機械的/電気的な追加が主であり、Expressモジュールとかビデオカード向けの150W仕様、Mini CEMとかPCI Expressケーブル、あるいはPCI Express→PCI/PCI-Xブリッジといったあたりが、後から追加として列挙された。では、PCI Express Gen2はというと、メジャーなものはI/Oの仮想化である。 まず2007年3月にATS(Address Translation Services
8月26日のHOT CHIPSのPC Chipsのセッションで、IntelのアーキテクトのRonak Singhal氏がNehalemに関する発表を行った。但し、使用された発表スライドは、殆どが、前の週のIntel Developer Forumのものと同じであった。 Intelの次世代プロセサNehalemの発表を行うRonak Singhal氏 45nm半導体プロセスで製造されるNehalemは、現在のCore 2(Meromアーキテクチャ)から進化した次世代アーキテクチャのプロセサであり、それに続いてNehalemを32nmプロセスにシュリンクしたWestmere、そして更に次次世代アーキテクチャのSandyBridgeへと進化していくというロードマップが示された。 また、マルチコア化の進展から、Nehalemアーキテクチャは、用途に応じてコア数を可変しやすいようにモジュラーに作られ
米VMwareは7月28日(現地時間)、同社のサーバ向け仮想化(バーチャライゼーション)製品の「ESXi」の無償化提供を発表した。同日付けで最新バージョンのESXi 3.5 update 2の提供が開始されており、ユーザーはVMwareのサイトからソフトウェアをダウンロードして無料で利用することができる。現在、MicrosoftがWindows Server 2008向けにハイパーバイザの「Hyper-V」を28ドルという低価格で提供しているほか、オープンソースのXenをベースにしたハイパーバイザも多くの商用製品で利用が広まっており、これらライバルに対抗するのが狙いとみられる。 ESXiは物理サーバ1台のスタンドアロン環境向けのエディションで、VMwareのハイパーバイザ製品の中でも一番下位のバージョンにあたる。占有ディスクスペースが32MBと最小構成なのも特徴となる。ユーザーはESXiを
既報のとおり、Red Hatは、6月18〜20日の3日間にわたり開催された「Red Hat SUMMIT Boston 2008」において、仮想化への取り組みを強化することを発表した。その詳細について、同社 Product Marketing ManagerのAndrew Cathrow氏に話を聞く機会が得られたので、お伝えしよう。 KVMベースのハイパーバイザーとは? 同社 Product Marketing ManagerのAndrew Cathrow氏 まず、組込型のハイパーバイザに関してだが、これはKVMをベースに開発したものと説明されていた。しかし、Cathrow氏によれば、このハイパーバイザはある意味でLinuxカーネルそのものだという。KVMは、もともとは"Kernel-based Virtual Machine"の意味だといわれる。"カーネル・ベース"とあるところからも分か
「Juniper NETWORKS(ジュニパーネットワークス)」さんの取材に行ってきました。 主にルータやスイッチの仮想化に関して伺いました。 以下、取材内容です。 「Q:」部分が質問で、それに続く文章がJuniper NETWORKSご担当者様による回答です。 Q: 最近「仮想化」に関して良く目にしますね? 仮想化には大きく分けて2種類あります。 複数のものを一つに見せて拡張性を高めるものと、逆に一つのものを複数に見せるものです。 最近流行は「グリーンIT」というキーワードに代表される環境問題対策が注目されています。 消費電力を削減する技術の一つとして注目されているのが一つのものを複数に見せる「仮想化」です。 仮想化を行えば、機器の数を減らす事が可能であるため、省電力化が可能です。 ネットワーク機器が占める電力は1割ぐらいではないかと言われていますが、そこでの消費電力を抑えることによって
NTT/Verio、FreeBSD仮想化技術 PCの性能を活用するための仮想化技術は、もはや経済活動にとって欠かせないものとなっている。仮想化の方法はいくつもあるが、FreeBSDで特に使われる機能は「Jail」だ。これは、chroot(8)の発想をベースとして、ファイルシステムやプロセス空間、メモリ空間を仮想化していくというもの。近い将来には、これに加えて、ネットワークルーティングテーブルも仮想化されることになる。FreeBSDをサーバで運用する場合にもっともよく採用される仮想化技術だ。 NTT/Verio, Manager of VPS developmentのFred Clift氏はBSDCan2008において、同社の仮想化に対する取り組みや運用ノウハウを紹介した。VerioはISP事業やホスティングサービスを提供している企業。仮想プライベートサーバ(VPS)やホスティングシステム、
SWsoftから社名変更したParallelsが、Mac OS X用仮想化ソフト「Parallels Server for Mac OS X β4 (Build 1990.52537)」を公開した。動作環境はMac OS X 10.4.8 / 10.5.2以降、サーバ / クライアント版ともにサポートされる。β版は無償で試用できるが、ディスクイメージのダウンロードにはレジスト用Webサイトからβプログラムに登録する必要がある。 今回のリリースでは、Leopard Serverゲストを正式にサポート。1月にβ第1版を公開した時点でも、ホスト側のOSがMac OS X Server 10.5の場合のみLeopard Serverゲストの動作が可能な旨発表されていたが、実際には動作が無効化されていた。また、パフォーマンスの改善や不具合の修正も行われている。 Mac OS X 10.5導入時に交付
Microsoftは29日 (米国時間)、企業向けITシステム運用管理ツール「System Center」をクロスプラットフォーム対応にすると発表した。2008年夏にリリース予定の「The System Center Virtual Machine Manager 2008」では、あらたに仮想サーバ「VMware ESX Server」をサポートする。System Center Operations Manager 2007向けには、UNIX / Linuxシステムの管理を可能にするエクステンションが提供された。 Virtual Machine Managerは、仮想マシン (VM) で使用するOSやアプリケーションがインストールされたディスクイメージの配布や、VMの動作を管理するためのツール。現行バージョンのVirtual Machine Manager 2007では、同社製のVirtu
Rether Networksは8日 (米国時間)、Windows向け仮想化ソフトウェア「Featherweight Virtual Machine (FVM) 1.0」をリリースした。適用されるライセンスはGNU GPLv2、オープンソースソフトウェアとして公開される。 FVMは、OSレベルの仮想化を実現するソフトウェア。現在の仮想化技術は、CPUやストレージなどのハードウェアを抽象化する方法 (ハードウェアの仮想化) が主流だが、FVMが採用するOSレベルの仮想化では、ホストOSの機能により仮想化を実現。ハードウェアリソースの管理やアプリケーションはホストOS側の機能で実行されるため、すべての仮想マシンが同一のOS上で稼働するという特徴を備える。この方式を採用する仮想化ソフトウェアには、Parallelsの「Virtuozzo」およびオープンソース版「OpenVZ」や、Sun Micr
「Black Hat Japan 2007 Briefings & Training」(開催期間:10月23日〜26日)において行われた、Nguyen Anh Quynh氏による講演「バーチャルマシンのハイジャックの可能性」を紹介する。同氏は独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)の博士課程修了研究員である。同氏の研究内容は、コンピュータセキュリティ、ネットワーキング、データフォレンジック、バーチャライゼーション、トラステッドコンピューティング、オペレーティングシステムと多岐に渡っている。また同氏は「Vnsecurity」というベトナムの情報セキュリティリサーチグループのパイオニアでもある。 同氏は講演の中で、いくつかのデモを交えながら攻撃者がホストバーチャルマシン(ホストOS)の操作権限を得た場合に「ゲストOSを直接操作することなく、あらゆる攻撃が行える可能性があること」をVMのハイジ
「マイクロソフトは、Linux上でWindows VistaとWindows XPを仮想化するのを認めない」――8月7日にサンフランシスコで開催された年次のLinuxWorld Conferenceで、マイクロソフトのオープンソースソフトウェアラボのディレクター、サム・ラムジ氏はこう語った。 「Linux and Windows Interoperability:On the Metal and on the Wire」(マシン上およびネット上でのLinuxとWindowsの互換性)と題された講演でラムジ氏は、「各種のデータセンターアプリケーションを組み合わせたいという顧客の要望はよく聞くが、デスクトップ上でLinuxアプリケーションを使いたいとか、Linux上でデスクトップを仮想化したいといった要求はあまり聞かれない」と述べた。 同氏によると、Linuxコミュニティの開発者からは、そうい
Win32 API互換レイヤーの開発を進めるWineプロジェクトは2日(米国時間)、Intel Mac向け仮想化ソフト「Parallels Desktop 3.0 for Mac」に含まれているソースコードのうち、同プロジェクトが開発したDirect 3D関連プログラムの改変版ソースコードを入手したことを明らかにした。改変版ソースコードは、Parallels Desktop 3.0 for Macに同プログラムの使用が判明して以降、Wineプロジェクト側から公開を求めていたもの。 事の発端は今年6月、Parallelsのサポートフォーラム上で、ある匿名ユーザがParallels Desktop 3.0 for Macを構成するプログラム(Parallels Tools)にWine由来のDLLが含まれていることを指摘。フォーラムを管理するParallels社員は、ライセンスにLGPLを適用
via del.icio.us/popular JPCは、Java Applet上で動くx86 PC エミュレータだ。 デモ(Java アプレットが起動する)では、実際にブラウザ上でDOSを触ることができる。 この環境ではDOSやWindows95のバイナリがそのまま動くということなので、ひょっとすると昔のアプリケーションを使い続けるためだけに古いPCを維持しているような職場で、実際のハードウェアをこちらに移行し、サーバで管理したりできるのかもしれない。 このプロジェクト、今はまだクローズドで、入手については個別に連絡してくれということらしい。オープンソース化なども検討中ということ。 この記事は移転前の古いURLで公開された時のものですブックマークが新旧で分散している場合があります。移転前は現在とは文体が違い「である」調です。(参考)記事の内容が古くて役に立たなくなっている、という場合には
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