県は18日、新庄市の飲食店で14日に韓国産養殖ヒラメの刺し身を食べた20〜60代の男女5人が、嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒症状を訴えたと発表した。最上保健所や県衛生研究所が調査したところ、ヒラメから寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」が見つかった。クドアによる食中毒は県内で初めて。 同課によると、医療機関を受診した4人のうち1人が入院したが、既に退院。全員快方に向かっているという。保健所はヒラメの残りをすべて回収した。6月の厚生労働省の通知で、クドアは食品を廃棄することで食中毒の拡大・再発防止が可能で、衛生改善を求める必要がないとしており、営業停止処分にしていない。そのため店名の公表もしていない。 クドアは11年6月に食中毒の原因物質に加えられた。11年の全国でのクドアの食中毒は33件で患者は473人。マイナス15〜20度で4時間以上冷凍するか、75度で5分以上加熱することで病原性が