◇食の安全、何ができるのか 「食と科学--生命の対話」をテーマに、英国の初代食品基準庁長官ジョン・クレブス上院議員(オックスフォード大学ジーザスカレッジ校長)を招いた「クレブス卿特別講演会とパネルディスカッション」(主催・東京大学大学院食の安全研究センター、共催・味の素)が9月23日、東京大学安田講堂(東京都文京区)で開かれた。浜田純一・東京大学長のあいさつとクレブス氏の講演に続いて「食の安全に向けて我々は何をなすべきか」をめぐって活発な議論が展開された。多岐にわたった議論の一部を紹介する。 ◇小島--メディアは危険情報を流しやすい ◇唐木--消費者の不安と実際行動に違い ◇姫田--情報提供は事実を分かりやすく ◇小泉--情報不足が消費者不安の背景に ◇阿南--食の世界では知恵の伝承が大切 ◇木村--企業も安全情報の長期的構想を 西澤真理子氏 ごく最近、国内で病原性大腸菌O157による食中