長崎大は9日、地位を利用して学生を精神的に追いつめたとして、大学院医歯薬学総合研究科の30代の男性准教授を8日付で戒告処分にしたと発表した。准教授は行きすぎた行為があったと認めているが、「学生の向上のために一生懸命やっただけ」と話しているという。 大学側の説明によると、准教授は07年2月、修士課程の学生5人に、学会発表や学会誌への投稿などについて博士課程修了並みの要件を求めた。この准教授には修了を認定する権限がないのに、翌月に「(要件が満たせない場合は)修了延期などの裁定でも異議申し立てを一切しません」という誓約書を作り、博士課程1人を含む学生6人に署名・押印を求めた。学生たちは拒否したが、女子学生2人がうつ状態になったという。 。