【ワシントン=増満浩志】BSE(牛海綿状脳症)の病原体である異常プリオンが、外部から感染しなくても、遺伝子の変異によって牛の体内で作られ、発症につながる例もあることが、米農務省国立動物病センターなどの研究で分かった。 研究したユルゲン・リヒト現カンザス州立大教授は「BSEがないと言われているどの国でも、この病気は発生しうる」と指摘、専門誌プロス・パソジェンズに11日発表した。 遺伝性のBSEが見つかったのは、米アラバマ州で2006年に発症した当時約10歳の雌牛。 牛肉の輸入再開をめぐる日米交渉が続く中、感染源が注目されたが、同省などの疫学調査では手がかりがつかめなかった。同センターで遺伝子を解析した結果、異常プリオンを作る変異が初めて見つかった。人間にも同じタイプの変異が知られ、遺伝性のクロイツフェルトヤコブ病(CJD)を引き起こすという。 BSEは1980年代に英国で急拡大した。その始ま
飛騨牛の偽装表示事件で、食肉販売会社「丸明(まるあき)」(岐阜県養老町)が、国内でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が初めて見つかった2001年9月以前に食肉処理された牛肉を大量に冷凍保管していることが9日、県警と県の調べで分かった。 BSE未検査の肉が流通した可能性があるため、県は厚生労働省と連絡を取り、保管されている冷凍肉を別の倉庫に搬出して調べている。 6月23日、県が日本農林規格(JAS)法違反などの容疑で立ち入り調査を行った際に確認した。冷凍肉は十数キロ単位で段ボール箱に入れられ、同社の冷凍倉庫に積み上げられていた。 段ボール箱のラベルには、1995年(平成7年)に加工されたことを示す「加工年月日7・7・8」や、99年(同11年)の加工を示す「加工年月日11・8・26」の記載があった。関係者によると、同時期の加工肉は少なくとも十数トン分保管されていた。 同社は、冷凍肉をミンチ用肉として
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