九州北部豪雨で不通となった豊肥線の立野(南阿蘇村)―緒方(大分県豊後大野市)間について、JR九州は「復旧に1年近くかかる」との見通しを示した。線路に土砂が流れ込んだり線路の土台が流失したりしている場所は、同区間だけで130カ所にのぼる。 阿蘇市の宮地―波野間では、トンネルからレールが外に流出。入り口で「とぐろ」を巻いていた。 この区間を走る観光特急「あそぼーい!」(熊本―宮地)は、9月2日まで運転区間を博多―人吉に変更することが決まっている。観光への影響も深刻だ。
九州北部豪雨で不通となった豊肥線の立野(南阿蘇村)―緒方(大分県豊後大野市)間について、JR九州は「復旧に1年近くかかる」との見通しを示した。線路に土砂が流れ込んだり線路の土台が流失したりしている場所は、同区間だけで130カ所にのぼる。 阿蘇市の宮地―波野間では、トンネルからレールが外に流出。入り口で「とぐろ」を巻いていた。 この区間を走る観光特急「あそぼーい!」(熊本―宮地)は、9月2日まで運転区間を博多―人吉に変更することが決まっている。観光への影響も深刻だ。
∞ 元組事務所の抵当権 抹消求め 山形市松山2丁目の元暴力団組事務所の再拠点化を防ごうと、所有者の元組長が2日、自身の上部組織だった秋田市の指定暴力団山口組弘道会系暴力団に、この土地と建物の抵当権の抹消を求める訴えを山形地裁に起こした。暴力団追放のために、元子分が親分らを訴えるのは異例という。 訴訟を支援している「松山事件弁護団」によると、元組長は土地と建物をそれぞれ4分の1所有。地域住民らが暴力団の再拠点化を防ごうと、元組長に第三者への売却を働きかけた。だが秋田市の上部組織が600万円の抵当権を設定しており、売却の障害になっているという。元組長は実際には600万円の借金などはしていないとして、抵当権の抹消を求めている。 弁護団は地域住民や県警とも協力し、抵当権を抹消させた上で、土地と建物の残りの権利を所有する女性と連携して、第三者への売却を目指すという。弁護団長の遠藤凉一弁護士は2
門田稲荷神社の祭神をモデルにした「たまちゃん」。不幸や病気との縁を切る「縁切り」の力がある、貧乏な神様。 足利市で地域のマスコットキャラクター「ひめちゃん」「たまちゃん」を活用した新しい観光振興が動き出した。地元の企業とアニメ製作会社が連携し、マスコットキャラクターを主人公に市内を舞台としたアニメ作品「足利ひめたま」の製作を目指している。既存のアニメを観光に利用するのとは逆に、「地元から育てて、全国規模のアニメにしたい」という試みだ。 足利市西宮町の高台にある織姫神社に、アニメ風の美少女2人が渡良瀬川を背景にポーズをとったポスターがはられている。名前は「はたがみおりひめ」と「かどたみたま」で、7月に誕生したばかりのキャラクターだ。2人のモデルは「縁結びの神」として知られる織姫神社と、不幸や病気と縁を切る「縁切りの神」の門田稲荷神社の祭神だ。 地元企業から依頼されてデザインしたのは売れっ子デ
発売日は水戸に久しぶりの大雪が降った日だった。 2月18日。明利酒類(水戸市元吉田町)に隣接する同社の酒直売所「別春館」に、萌(も)え系美少女をあしらった梅酒「うめ物語」が初めて並んだ。真っ赤に染まった酒に、ほんのり赤ら顔の少女の絵。「本当に売れるの?」。企画を担当した同社相談役の小川真幸さん(71)は半信半疑だった。 ◆忘れられない笑顔 「美少女キャラを使った梅酒を作ってみないか」。話があったのは昨年10月。水戸で開かれる同人誌即売会(コミケ)にちなんだ関連商品の相談だった。だが小川さんはコミケもしらなければ、萌え系美少女の意味も分からない。おたくと言えば暗くて自分の世界に引きこもる若者という印象を持っていた。 半面、水戸の中心商店街を生き生きと再生させようとする実行委員会の心意気に惹(ひ)かれる部分があった。萌え系キャラを使った経済効果にも注目した。 11月から準備を始めた。
●ネット発 危うい動員 2月下旬のデモの様子を、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)はインターネットの動画サイトで生中継した。全国から同時にアクセスした視聴者は1千人を超す。 「マスメディアは無視する。我々の武器は動画だ」 在特会の桜井誠会長(38)はマスコミが報じない自らの主張を広めるため、ネットを自前の「放送局」にした。 街頭活動に撮影隊が同行して中継するほか、録画を「ニコニコ動画」「You Tube」など動画サイトに投稿し、常時閲覧可能にしている。抗議相手や警官とのもみあいなど偶発的な事件が話題を呼んでアクセスが増えると、次の動員につながる。 昨年12月に京都の朝鮮学校前で騒いだ動画は、早回しの映像に軽快なBGMが付いた、音楽ビデオのような導入で始まる。この3カ月で計9万回以上閲覧された。 「嫌韓流」をテーマにした本の執筆者でもある桜井会長は「私の演説は一種のエンター
●右翼超える「市民の会」 警官隊に制止されながら、100人を超す男女が、日の丸を手に叫び声をあげる。 「日本から出て行け」「ゴキブリ」「キムチ」 各国の外交施設が集まる東京都港区。2月21日、韓国大使館領事部や在日本大韓民国民団の入るビルの前で、「行動する保守」を名乗る人々が、インターネットで呼びかけた街頭デモがあった。 この翌日は、日本と韓国が領有権を争う竹島(韓国名・独島)について、世論を喚起しようと島根県が定めた記念日。「軍事力を含めた手段で竹島を奪還せよ」。横断幕に太文字の主張が躍る。 「攘夷」。参加者が持参した旗や看板にも、いかつい言葉が並ぶ。新聞にそのまま書けない、在日韓国・朝鮮人を犯罪者扱いする表現もある。 彼らが「反日」と見なすものすべてが非難の対象だ。看板には民主党や中国、北朝鮮を批判する文言も。取材する記者にもヤジが飛ぶ。デモの後、人々は近くのオーストラリア
■ハードル高いがくすぶる移籍論 新潟県のしっぽでいるより、海を土産に長野県に「婿入り」した方が大切にされるはず――。糸魚川市の一部市議や経営者などの間では、長野県への移籍論がくすぶっている。ハードルは高く具体的な動きにまではなっていないものの、市の置かれた状況や北陸新幹線開業などの将来を見据えると、そんな構想が話題になるのも無理はない。 (遠藤雄二) ◇ 「道州制が動き出したとき、糸魚川は新潟県としてついていかなくちゃいけないもんでしょうか。長野県と合併することで、姫川港や高規格道路(糸魚川―長野県松本市)の整備が促進されるのではありませんか」 2008年6月、糸魚川市議会の一般質問で古畑浩一市議は、長野県に移るという思い切った案を米田徹市長にぶつけた。南側の県境で接し、生活や経済面で関係が深い長野県小谷(おたり)村と合併した上で、長野県に「婿入り」するという構想だ。 小谷村は
熊本市のアパートに一人で暮らす40代のタカハシマサルさんには月2回、特別な日がある。なじみの風俗嬢を自宅に呼ぶ日だ。その日はヘルパーに手伝ってもらって風呂に入る。重度の脳性まひで手足がほとんど動かないからだ。 いつもは入浴後、ヘルパーに睡眠薬を飲ませてもらって眠る。体の緊張を解くためだ。しかし、予約した日だけは「大事なことの前に寝てしまってはいけない」と薬を飲まずに待つ。 話が合う女性と過ごすのは楽しい。女性は最後に睡眠薬を飲ませてくれて「また呼んでくださいね」と笑顔で帰っていく。背中を見送りながら、ふとむなしくなる。ほんとうは、すてきな女性とホテル最上階のレストランで食事したり、白川沿いの遊歩道を歩いてみたい。でも、出会う機会もないし、「障害者には手が届かない」。 施設で20年近く生活した後、一人暮らしを始めた。「食事や入浴は必要だから介護を受けられる。性は生死に直接関係ない。でも
流山市消防本部に今年4月、消防士(救急救命士)として採用された女性(25)が、条件付き採用期間が終わる半年後、「機材を扱うための体力の不足」などを理由に免職処分にされたことを不服として、市に処分の取り消しを求める訴えを、10日までに千葉地裁に起こした。 市や、埼玉県に住むこの女性によると、女性は「傷病者を助けたい」と救急救命士の資格を取得。流山市の消防士の採用試験に合格し、市中央消防署に配属された。ロープの結び方やホースの扱い方などの基本訓練を受けた後、消防隊の所属となり、消火栓や防火水槽の点検、救急隊の訓練などを受け、火災や救急の現場にも出動した。 ところが9月初め、消防長に呼ばれ、「救急救命は生死にかかわる。(病人を搬送する)ストレッチャーを持ち上げられないなど、他の人と組んで仕事ができない以上、やめてほしい」と言われた。納得できず、従わなかったところ、9月30日付で免職の辞令をう
【外国人選挙権に現実味】 ●党内に慎重論も/在日「心情理解を」 政権交代で現実味を帯びてきた永住外国人に地方選挙権を与える議論に、保守系団体が一斉に反発し、民主党への抗議を強めている。一般世論への飛び火を懸念して慎重論を唱えはじめる国会議員もおり、「住民として認めて」と願ってきた在日韓国人らは不安な思いで見守る。(西本秀) 「外国人に日本を乗っ取らせるな」 民主党愛知県連が入る名古屋市東区の雑居ビル前。11月に入って毎週のように日の丸を手にした男女が集まり、拡声機で声を張り上げる。各種保守系団体に入る会員たちで、会社員や主婦の姿も。 民主党への抗議は、インターネットや口コミで呼びかけられ、大阪や福岡などでも行われている。抗議とは別に、10月末、東京の民主党本部に反対派を標榜(ひょう・ぼう)する若者が侵入し、鳩山由紀夫首相のパソコンを壊す事件まで起きた。 拉致問題に取り組む「救う
釣り人の「不法侵入」が止まらない防波堤がある。神栖市にある鹿島港南防波堤。全長約5キロというその長さで人気を集める半面、大海に突き出ているだけに高波をかぶればひとたまりもない。県の港湾事務所によると、開港から40年間で84人が落下、65人が死亡しているという。先月23日には16人が軽犯罪法違反容疑で摘発されたが、なにせ釣果がいいとあってその後も「侵入」が収まる気配はない。(中村真理) 〈この防波堤は高波などで非常に危険です。既に65名の死亡者を出す事故が発生しています〉。大きく掲げられた掲示板と鉄製の門。1日午後4時前、南防波堤の入り口に次々に車が集まり始めた。所沢、習志野、宇都宮、千葉……遠方のナンバーが並ぶ。後部座席や荷台に小型バイクや自転車を積んでいる。 門から出る防波堤工事の関係車両を横目に、男たちは長靴に履き替え、自転車の荷台にクーラーボックスをくくりつける。「今日は何?
比例区での復活当選を含め、3人の衆院議員が誕生した茨城7区。同区で最も多くの有権者を抱える古河市が、市主催の行事などに3人を来賓として招く際、あいさつの順番に頭を痛めている。市幹部は14日の庁議で協議したがまとまらず、改めて話し合うことになった。 7区では無所属の中村喜四郎氏が小選挙区で当選。比例区では、民主の柳田和己氏が初当選、自民の永岡桂子氏が2期目の当選を決めた。あいさつの順番に取り決めはなかったが、市はこれまで「地元で政権与党」との理由から、最初のあいさつは永岡氏に頼んできた。 市によると、行事などのあいさつは、「一般に重要視している人物ほど順序が早い」(秘書課)。このため、順番問題は衆院選後、大問題として浮上した。 悩みの種は、何を基準にするかだ。政権与党なら柳田氏、当選回数や得票数なら中村氏、選挙前を踏襲するなら永岡氏が最初になる。庁議では「当選回数で順序を決めたら
∞東北の中心でエコを誓う私 2015年。四季が消えた日本は一年中、夏だった――。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」には、温暖化後の地球が見てとれる。海面上昇、生態系の変化などまさに今、人類が直面しつつある問題だ。ビデオ版アニメをもとにエヴァが示唆する警句を取り上げてみた。そして09年。温暖化防止へ、東北のエコ活動が進化する。(山形総局・佐藤恵子) ●アニメ「エヴァンゲリオン」の警鐘 東北では今年、様々な温暖化対策のプロジェクトが動き出す。 排出枠を取引 太陽光生かす 山形・宮城 山形県は、温室効果ガス排出量取引制度の県内版を始める。小中学校が省エネ活動などで達成した削減量(排出枠)を証書化。企業が図書券などで買い取る。子供たちのエコ活動を後押しする仕組みだ。認証委員会が活動を認めれば、消費者団体や企業でつくる協議会が証書を交付する。12月には最初の「取引」が行われる見通
八王子市の圏央道高尾山トンネル(建設中)南口付近の山林で18日、道路建設に反対する自然保護団体が設置した木製デッキの行政代執行による強制撤去が始まった。デッキに泊まり込んだ反対派は一時、作業にあたる国土交通省側とにらみ合ったが、昼過ぎには退去した。国交省は19日にも撤去作業を終える。(岩城興、石川幸夫) 午前9時すぎ、国交省相武国道事務所が代執行開始を宣言すると、デッキ上の約30人が一斉に「待って下さい」と声をあげた。自然保護団体「虔十(けんじゅう)の会」の坂田昌子代表(48)は「裁判で係争中なのに、一方的に代執行するのはおかしい」と抗議。「代執行の妨げになります。退去してください」と繰り返す国交省側とにらみ合いが続いた。 事態が動いたのは約3時間後。坂田さんが「これ以上引き延ばしても、多大な撤去費用などは私たちの負担になってしまう」と退去を受け入れ、全員がデッキを下りた。 一
◆「結婚を前提に・・・飲んでください!」 私立品川女子学院(品川区)の中学3年生が、牛乳の広告を考えた。酪農団体でつくる社団法人中央酪農会議が同校で開いた食育講座の一環だ。テレビやラジオのCM、ポスターなど5部門に分かれて生徒たちが考えた25作品のうち、優秀作14本の発表会が19日にあった。最優秀に選ばれたラジオCMの2作品はプロも絶賛する出来栄え。実際にオンエアされることが決まった。(小石勝朗) ◆品川女子、プロ顔負け ラジオで 食育講座は、総合学習の時間を中心に7月に始まり、酪農家の話を聞いたり牛乳の栄養素を学んだりしてから、「牛乳に相談だ。」をテーマにした広告制作に入った。約200人の3年生が8人前後の班に分かれ、「同世代の女性がもっと牛乳を飲むにはどうしたら良いか」との観点からアイデアを出した。 ラジオCMの最優秀作品2本(いずれも40秒)は、(1)地球に降りた宇
◇◆米兵募集ポスターの一部変え◆◇ 伊賀市で8月下旬に催された夏祭りのポスターなどに、第1次、第2次世界大戦などで米軍が兵隊募集に使った「アンクル・サム」のポスターの絵を、服装だけ変えて無断で使っていたことが10日わかり、同市議会で論議になった。祭りの実施委員会の中心だった同市の今岡睦之市長は市議会で追及され「祭りなので、もう少し穏やかなポスターの方がよかった」などと話した。(吉田海将) ◆伊賀「不適切」議会で論議◆ 同市によると、市中心部で8月24日に開かれ、約6万5千人が集まった「市民夏のにぎわいフェスタ」のポスター約千枚、チラシ約3万8千枚に載った。10日の市議会一般質問で、森永勝二市議(共産党)が「著作権の問題をはじめ、戦争の兵隊募集に使われたものが祭りで使われるのは問題だ」と批判した。 同市によると、図案を考えたのは実施委メンバーの同市内の印刷会社に勤める男性。6
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く