細胞生物学:染色体の核内での位置は分離異常の頻度を予示している 2022年7月21日 Nature 607, 7919 今回、個々の染色体が核内でどの位置を占めるかによって、発がんの際に誤って分離されたり、微小核に取り込まれたりする確率が決まることが明らかになった。

細胞生物学:染色体の核内での位置は分離異常の頻度を予示している 2022年7月21日 Nature 607, 7919 今回、個々の染色体が核内でどの位置を占めるかによって、発がんの際に誤って分離されたり、微小核に取り込まれたりする確率が決まることが明らかになった。
幹細胞:逆行性運動が腸の幹細胞数を決める 2022年7月21日 Nature 607, 7919 今回、腸陰窩におけるLgr5+細胞の逆行性運動が、腸の幹細胞プールの維持に関与していることが明らかになった。
Cover Story:生物多様性のホットスポット:海生無脊椎動物はどのように繁栄したのか 2022年7月21日 Nature 607, 7919 表紙は、インドネシアのサンゴ礁の海洋生物の印象を表現したものである。海洋の生物多様性に限界はあるのか、という疑問に対する取り組みは、一般的に化石記録を調べることで行われている。今回P Cermeñoたちは、化石記録、プレートテクトニクス、地球の環境条件を組み合わせて、海生無脊椎動物の地域的多様化に関する知見を得るモデルを提示している。著者たちは、このモデルを用いて、地球史の約5億年を占める顕生代において、大量絶滅後に生物多様性がどのように回復したか調べた。その結果、顕生代を通して、多様性が飽和状態に近づいたと思われるのは、全球の大陸地殻上の海域の2%未満であったことが見いだされた。著者たちは、パンゲア超大陸が分裂して複数の大陸ができると、地球の
世界的に拡大している新型コロナウイルスのオミクロン株の一種、「BA.5」に対する治療薬の効果について、東京大学などのグループが培養細胞の実験で調べたところ、現在使われている抗ウイルス薬が高い効果を示したとする結果を発表しました。 この研究は、東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授らのグループが、国際的な医学雑誌の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表しました。 グループは、オミクロン株の「BA.5」の実際のウイルスを培養細胞に感染させ、さまざまな治療薬を投与してウイルスの増殖がどの程度、抑えられるのかを調べました。 その結果、国内で承認されている「レムデシビル」、「ラゲブリオ」、それに「パキロビッド」の3種類の抗ウイルス薬の成分については、いずれも「BA.2」に対してよりもウイルスの増殖を抑える効果が高かったということです。 一方、抗体を使った治療薬については今回の実
高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life テッポウエビは4000℃以上の衝撃波を出すが、自身の脳をどう守っているのかよくわかっていなかった🦐🧠 本日発表された論文で、その防御機構が明らかとなった⛑🪖 ACN. Kingston, et al. “Snapping shrimp have helmets that protect their brains by dampening shock waves” Curr Biol, Jul 05 2022. pic.twitter.com/qnFdoVkK22 2022-07-06 14:29:14 高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life テッポウエビはハサミを急速に閉じることで4000℃を超える高温で超音速の高振幅の衝撃波を出す🦐
6か月以上にわたって宇宙での任務に携わる宇宙飛行士は、長く微小重力下にいることでおよそ20年分の老化に相当する骨量減少に苦しみ、地上に戻っても半分ほどしか回復しないことが新しい研究で明らかとなりました。この発見は、将来的に行われる火星への有人飛行ミッションに深刻な問題をもたらす可能性があるとされています。 Incomplete recovery of bone strength and trabecular microarchitecture at the distal tibia 1 year after return from long duration spaceflight | Scientific Reports https://doi.org/10.1038/s41598-022-13461-1 Astronauts suffer decades of bone loss fr
回答 (22件中の1件目) ohhh…No読んでて悲しくなりました。 それは「一般的」ではありません、「男性的に」なのです。 私(女)は若い女性から良い匂いを全く感じません、どちらかといえばその香は不快です。 自分以外の女性の匂いは苦手です。 他の女性はわかりませんが、私にとって良い匂いとは30〜40代の男性の首筋やおでこあたりから出ている匂いです。 風呂上がりのソープまじりの体臭や、Tシャツに染み込んだ匂いなどは私をくつろがせ安心させます。大人の男の匂いは実はフローラル系です。 一方で男性からしたらこの匂いはおそらく快ではないと思われます。 単に性フェロモンの指向性の話か...
人類は、地下に隠された水資源を汲み上げる方法として「井戸」を発明しましたが、私たち以外にも井戸掘りができる動物は存在します。 英セント・アンドルーズ大学(University of St Andrews)を中心とする国際研究チームはこのほど、東アフリカの熱帯雨林に生息するケナガチンパンジー(Pan troglodytes schweinfurthii)のコロニーにおいて、井戸掘りが習慣化されていることを発見しました。 乾燥地帯に住むチンパンジーでは過去に報告例がありますが、降水量の多い熱帯雨林での井戸掘りは世界で初めてとのこと。 また、この革命的な井戸掘り技術は、数年前に同コロニーに移住してきた1匹のメスによりもたらされたようです。 研究の詳細は、2022年6月6日付で科学雑誌『Primates』に掲載されています。 Forest-Living East African Chimpanze
進化遺伝学:14世紀の黒死病パンデミックの起源 2022年6月23日 Nature 606, 7915 ペストの犠牲者と見られる人物Sanmaqの墓石。シリア語で「1649年(紀元1337〜1338年に該当)」という年代や「これは信奉者Sanmaqの墓である。彼は悪疫により死去した。」などと記されている。 | 拡大する ペストの犠牲者と見られる人物Sanmaqの墓石。シリア語で「1649年(紀元1337〜1338年に該当)」という年代や「これは信奉者Sanmaqの墓である。彼は悪疫により死去した。」などと記されている。 Credit: A.S. Leybin, August 1886 Credit: A.S. Leybin, August 1886 今回、現在のキルギス共和国にある14世紀の墓地で発掘された7個体の古代DNAが解析され、それらのデータから再構築されたペスト菌(Yersini
分子進化学:中立ではなかった同義変異 2022年6月23日 Nature 606, 7915 今回、酵母の21の遺伝子について8341の変異体を作製し、それらを調べた研究で、タンパク質のコード配列を変化させない「同義変異」が実は非中立であることが示された。これらの変異の適応度効果は、変異を持つ遺伝子の発現レベルへの影響を介している可能性がある。
太陽電池と組み合わせることで、光合成を利用せず、光合成より4倍も効率的な植物栽培法が開発されたよ。リプで解説するね! Elizabeth C. Hann, et al. "A hybrid inorganic–biologica… https://t.co/M5l2iXCMjH
カリブ海の島で巨大細菌発見 糸状の単細胞、長さ1センチ超―新種に分類・仏米チーム 2022年06月24日07時05分 カリブ海の島で発見された糸状の巨大細菌。単細胞で成長すると長さは平均約1センチになる(米ローレンス・バークリー国立研究所提供) カリブ海にあるフランス領グアドループ諸島のマングローブ林で、糸状の巨大細菌が発見された。単細胞で成長すると長さは平均約1センチ、最大で2センチになり、これまで見つかった細菌で最大。仏アンティーユ大や米ローレンス・バークリー国立研究所などの研究チームが顕微鏡による詳細な観察や全遺伝情報(ゲノム)解析で新種に分類し、24日付の米科学誌サイエンスに発表した。 〔写真特集〕ミクロの世界 細菌のほとんどは大腸菌などのように肉眼で見えない。しかし、アフリカ南部ナミビア沖で発見され、1999年に論文が発表された「チオマルガリータ(属)・ナミビエンシス(種)」は直
学会で議論を禁じられた「言語の起源」という巨大な謎 言語学の世界に立ちはだかるスフィンクスがいる。そのスフィンクスが投げかける謎とは、「ヒトという種は、言語を獲得する前に、どのように意思疎通を行っていたのか」というものだ。この問題については、現在、上の娘も興味を持っている。 【娘】言葉ができる前って、言葉もないのに、物の名前をどうやって決めたの? 【私】それがわかったら、一緒に論文書こうねー。ノーベル賞もらおうねー。 という会話がお風呂の中で繰り広げられた。実は、この言語の起源に関する問題は言語学の根本的な問題のひとつであるにもかかわらず、答えを出すのが難しく、19世紀にはフランスの言語学会が、この問題について議論すること自体を禁止したほどだ。「言語学者が論じるのを禁じられたら、誰が論じるんだっ!?」と突っ込みたくもなるが、議論自体が難しいのも事実である。ドラえもんにタイムマシンを借りられ
キルギス北部の湖イシク・クル近くに1338年か39年に埋葬された人の墓碑。「疫病で死亡」と書かれている(2022年6月14日提供)。(c)AFP PHOTO / A.S. LEYBIN 【6月17日 AFP】14世紀に流行した黒死病(ペスト)の起源をキルギスの一地域に特定したとする研究論文が15日、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。 黒死病は、500年近く続いたペストの世界的流行の第1波につけられた名称で、1346~53年のわずか8年間で欧州と中東、アフリカの人口の最大6割が犠牲になったと推定されている。発生源ははっきりせず、数世紀にわたり議論が続いていた。 論文を発表した研究チームの一員で、英スターリング大学(University of Stirling)の歴史学者であるフィリップ・スラビン( Philip Slavin)准教授は、現在のキルギス北部にある14世紀の墓地につ
アメリカで行われた小規模な臨床試験において、参加者全員のがんが消失する結果が確認された。研究に直接参加していないがん専門医も、「前代未聞」の効果だと述べ驚きをあらわにしている。 ● 動画:がん新療法、腫瘍が6ヶ月で消失した衝撃 この臨床試験は、特定のタイプの直腸がんの患者を対象としたものだ。より多くの患者に適用するため現在も治験が続けられており、現在のところ18名に対して実施が完了している。治療薬のドスタリマブを従来よりも早い段階で投与したところ、これら18名において、投薬開始から6ヶ月後までに100%のケースで腫瘍が消失していることが確認された。 患者たちにとっても思いがけない吉報となったようだ。患者たちは当初、服薬のみならず、放射線療法や手術など複合的な手法で治療を進めると説明されていた。一般に、侵襲的な放射線治療や手術では、腫瘍の縮小を期待できる一方、身体機能の一部を喪失するリスクが
国内で年間およそ2万トンが流通し、日々の食卓を彩っているなめこの99%が、60年前に福島県喜多方市で採取された野生のなめこの菌に由来することを明らかにしたと、福島大学などの研究チームが発表しました。 なめこは国内では年間およそ2万トンが流通し、このうち99%が菌床栽培で生産されています。 かねてからメーカーなどの間では、菌床栽培に使われる菌は60年前に福島県喜多方市山都町で採取された、F27という野生のなめこの菌を品種改良して全国に広がった可能性が高いと指摘されていました。 福島大学や福島県などの研究チームはこの説を確かめるため、なめこの遺伝的な系統などを解析する方法を開発し、国内で採取されたそれぞれ異なる73の野生のなめこの菌と、菌床栽培で流通している50のなめこの菌を調べました。 その結果、野生の菌では遺伝的な多様性がみられた一方、菌床栽培の菌は1つの系統に分類され、それぞれが遺伝的に
猫はマタタビをかんで蚊よけ効果を高めている――。岩手大などの研究グループがこのほど、そんな研究成果を発表した。これまで猫がマタタビに体をこすりつける動作には蚊が嫌う成分を付着させる効果があるとの報告をまとめていた。今回「これで猫のマタタビ反応の全ての意味を解明できた」としている。 発表によると、マタタビは通常「ネペタラクトール」と呼ばれる蚊よけ効果のある物質を多く出す。ところが、なめたりかんだりすると葉や茎が傷ついて放出が増える他、「マタタビラクトン類」と呼ばれる別の物質の放出が急増。無傷の状態ではネペタラクトールが放出量の9割超を占めたが、傷つくとマタタビラクトン類と半々程度になったという。 この変化によってマタタビが猫を誘引する効果が高まり、体をこすりつけるなどする時間が増加。その結果、ネペタラクトールがより多く付着することにつながっていたと結論づけた。蚊よけ効果を傷の有無で比べると、
東京大学(東大)と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は6月7日、JAMSTECの無人潜水艇「ハイパードルフィン」を用いて、南部マリアナトラフの深海底熱水噴出孔にできた金属硫化物チムニーを採取し、最先端の電子顕微鏡解析技術を駆使して岩石内部を観察した結果、始原的な古細菌「DPANN」に分類される、酸化銅のナノ粒子にコーティングされているという特徴を持った極小微生物を発見したと発表した。 また今回の発見は熱水噴出活動の終了したチムニーからであり、これまでの深海底熱水噴出孔生態系は、噴出する熱水からのエネルギー供給による一次生産に立脚すると考えられてきたが、それを一変させるものであることも併せて発表された。 同成果は、東大大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻の高宮日南子大学院生、同・幸塚麻里子特任研究員、同・鈴木庸平准教授らの研究チームによるもの。詳細は、微生物に関する全般を扱う学際的なオープ
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