中国の白亜紀前期の地層から見つかったフサフサの羽毛のような構造の組織(矢印)が全身を覆う新種の草食恐竜の化石=ネイチャー提供 中国遼寧省の約1億2500万年前(白亜紀前期)の地層から、フサフサとした羽毛のような構造を持つ体表で全身を覆われた新種の草食恐竜の化石が見つかり、中国科学院などの研究チームが英科学誌ネイチャーに発表した。恐竜は羽毛を持って鳥に進化したと考えられているが、今回見つかった羽毛のような組織が、後に風切り羽や翼に進化した可能性が出てきた。 見つかった化石は、頭や下あご、背骨、骨盤、後ろ脚など。全長は推定約70センチ。首の下側、背中と尾の上側に、最長6センチの羽毛のように中が空洞の細長い組織が残っていた。羽毛を持つ恐竜は、肉食恐竜で多く見つかっており、羽毛のような組織で覆われた草食恐竜の発見は初めて。 この恐竜より進化した草食恐竜は、全身がウロコで覆われているため、研究チーム