アデノウイルスによる咽頭結膜熱について、日本水泳連盟など3団体が「偏見につながる」として「プール熱」という呼称を使用しないよう厚生労働省に要請した。例年夏に感染が流行し、広く浸透した名称だが、今年は冬になっても大流行中。水泳関係者が呼称使用に異を唱えた背景とは。(山田祐一郎) 11月28日、同連盟の鈴木大地会長らが厚労省を訪れて要望書を提出した。要望書は、咽頭結膜熱はプールだけでなく、生活圏全体に感染の可能性があると指摘する。鈴木会長は「プールが危険だと誤解を招きかねない」と訴えた。塩崎彰久政務官は「対応を考えたい」と応じた。 厚労省のホームページでは、咽頭結膜熱は小児に多い病気で、飛沫(ひまつ)や接触感染により38~39度の発熱やのどの痛み、結膜炎などの症状が出るほか、7~8月に流行のピークを迎えると説明。「プールでの接触やタオルの共用により感染することもあり、プール熱と呼ばれることもあ
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