20日のロンドン金属取引所(LME)の銅相場は下落。一時は5カ月ぶりに1トン=1万ドル台に乗せていた。トレーダーが貿易戦争を巡る不透明感とそれによる世界経済への影響を見極める中、ドルが上昇したことが響いた。 一方、米国が銅の輸入に関税を賦課するとの観測の中、ニューヨークの銅先物相場は小幅上昇し、昨年5月に付けた過去最高値に近づいた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の銅先物相場は前日比0.2%高の1ポンド=5.112ドルで終了。年初からの上昇率は27%となった。 トランプ米大統領は先月、銅への輸入関税賦課につながる可能性がある調査を商務省に指示する大統領令に署名。それ以来、ニューヨークの銅相場は急伸しており、トレーダーらは関税が賦課される前に米国に輸出しようと急いでいる。 LMEの銅相場は前日比0.5%安の1トン=9936.50ドルで終了した。 原題:Copper in L
