平成11年にタカラトミーが売り出した「ベイブレード」は、現代版のベーゴマだ。子供たちに人気を博した「爆転シュートベイブレード」は社会現象になるほど流行し、2年前、「メタルファイトベイブレード」に引き継がれた。ベイブレードの素材をプラスチック製から金属製に変えることで、金属音のぶつかる緊迫感を生んだものの、“2代目”誕生までの道のりは険しかった。 ■ ■ 「ベーゴマとしての重厚感を出したい」 初代ベイブレードの販売が終了した17年。タカラトミーボーイズ事業部ボーイズホビーチームの高岡悠人さんらは“2代目”ベイブレードをこのようにイメージし、検討作業に入った。 18年夏、プラスチック製から金属製とする試作品の開発にあたって、チームが用意したのはボルトにナット、ベアリング状の分厚い金属だ。この3つの組み合わせは、メタルファイトベイブレードの原型となっていく。デザ