デング熱の国内感染が相次いで確認された問題で、東京都は4日、感染場所とみられる代々木公園内(東京都渋谷区)10カ所の調査地点のうち、4カ所で採取した蚊からデングウイルスを検出したと発表した。ウイルスを持つ蚊が見つかったのは初めて。公園の一部を当面、閉鎖する。 都は8月28日、公園を一時封鎖し殺虫剤をまいて駆除を実施した。その後に採取した蚊からウイルスが見つかったことから人の出入りを禁止する。都によると、今月2日、公園内の10カ所に蚊の採集器を設置し、3日に回収した。8月26日夕から27日朝にも35匹を捕まえたが、ウイルスを保有した蚊はいなかった。 厚生労働省によると、デング熱の国内感染は、11都道府県の計49人になった。重症化した患者はいない。全員が代々木公園かその周辺を訪れていた。 厚労省は蚊に刺されて3~7日程度で高熱や頭痛、目の痛みなどが生じれば早めに医療機関を受診するよう呼び掛けて