トヨタ自動車と独BMWが水素を使う燃料電池車(FCV)で全面提携に踏み切る。FCVは電気自動車(EV)と比べ長距離の走行や充塡時間の短さなどで優れており、急成長してきたEVの失速で、FCVが再評価される契機となる可能性がある。ただ、車両や水素自体の価格、充塡設備の不足がなお普及への課題となっている。トヨタは2014年、世界初の量産FCV「ミライ」を発売した。走行中に水しか出ず「究極のエコカー」
亀岡市が燃料充填に利用する京都市伏見区の給油所併設の水素スタンド。京都府内には3カ所しかない(2022年12月、京都市伏見区) 水素スタンドの整備が進まない中、市長公用車が燃料電池自動車(FCV)の京都府亀岡市が、燃料の充填に苦慮している。府は20年までに、丹波地域にスタンドを1カ所設置する目標を掲げていたが実現せず、京都市のスタンドに行くためだけに40キロ近く走行することもあるという。 亀岡市は21年9月、約1800万円を寄付した市民の意向を受け、国の補助金も活用して市長公用車にトヨタ「MIRAI(ミライ)」を導入した。市は「環境先進都市や脱炭素宣言を掲げる市が、先駆けて行動する必要がある」とするが、市内にはスタンドはない。市役所から約18キロ離れた京都市伏見区のスタンドを利用しており、片道約40分かかるという。 市秘書課は「できるだけ京都市や大阪へ出張に行った際に充填するようにしている
<米テスラが火をつけたEV(電気自動車)シフトが欧米で進む一方、トヨタはハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)にEVを加えた全方位戦略で受けて立とうとしている。果たしてトヨタに勝機があるのか。『TechnoKING イーロン・マスク 奇跡を呼び込む光速経営』の著者、竹内一正氏がトヨタとテスラの戦略を比較し、トヨタの燃料電池車「MIRAI」のこれからを予想する> 燃料電池車MIRAIは失敗だった 2015年の北米モーターショーで、テスラのCEOイーロン・マスクはトヨタの燃料電池車(FCV)のフューエル・セルをもじって、「馬鹿げた(フール)・セルだ」と酷評した。 それから6年たった今、果たしてトヨタのFCVは「馬鹿げたセル」なのか? 残念ながら、2020年のトヨタFCVの世界販売台数はたったの2000台に過ぎない。 なるほどCO2は出さないが、約700
トヨタ自動車は、水素で発電し二酸化炭素を排出しない新型の燃料電池車の販売を始めました。1度の水素の充てんによる走行距離が1.3倍に伸び、「脱炭素社会」に向けてどこまで普及するかが焦点です。 燃料電池車は、車に充てんした水素と、酸素を反応させて発生した電気で走る車で、走行中に二酸化炭素を排出しません。 トヨタ自動車は、2014年に一般向けの燃料電池車として世界で初めて投入した「MIRAI」をフルモデルチェンジし、9日から販売を始めました。 新型車は、搭載できる水素の量を増やし、1度の充てんで走行できる距離をこれまでの1.3倍のおよそ850キロまで伸ばし、価格はこれまでより30万円安い710万円からとしました。 開発責任者の田中義和さんは「車を通して水素を身近なものにしていくことは大事な役割で、水素社会の拡大につなげていきたい」と話していました。 燃料電池車は、現時点でホンダがリースで販売して
2014年の年末。トヨタは世界初の燃料電池乗用車「MIRAI」を発売した。「MIRAI以前にも燃料電池車はあった」と言う人がいるかもしれないが、MIRAIが登場するまでの燃料電池車(FCV)は、車両価格は数億円。しかも販売ではなく、リース運用前提で個人は購入できなかったりというレベルで、その実態は実証実験にすぎず、とても市販車とは呼べなかった。 MIRAIと国策 正直なところ、筆者もMIRAIのデビューには驚いた。トヨタにしてみればあのクルマを720万円で売るのは大赤字なはず。事態は完全に政治問題である。 燃料電池が次世代主流と目されて早30年。燃料電池の規格を巡り、日欧は長きに渡って対立してきた。さまざまな憶測を呼び、本当のところは分からないが、どうも欧州が燃料電池の規格争奪戦を諦めたことによって、日本が燃料電池の国連規格をもぎ取ったらしい。その結果、日本主導で「世界技術規則」が策定され
米DNSサービス大手のDynは10月21日の午前11時ごろ(協定世界時、日本との時差は9時間)、大規模な分散型サービス妨害(DDoS)攻撃を受けてダウンした。これにより、同サービスを使っているTwitter、Spotify、Reddit、Netflix、Wall Street Jounralなど多くのサービスが、主に米国で約6時間にわたって利用できなくなっていた。本稿執筆現在、Dynはシステムは復旧したとしているが、Dynの顧客である各種サービスの中にはまだ正常に戻っていないものもあるようだ。 以下は、オンラインサービスの稼働状況情報サービスDownditectorが掲載する本稿執筆現在の機能停止マップだ。 Dynの説明によると、午前11時10分ごろに米東リージョンのManaged DNSインフラが大規模なDDoS攻撃を受け、この攻撃は午後1時20分に軽減に成功したが、午後3時50分にさら
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