デジタル事業では、「法を順守していては他社に敗れる」というメンタリティが顕著であり、また実際にそれが起きているという。YouTubeやUberの例を通して、違法・脱法行為を助長する競争圧力や風潮について考える。 「許可を待ってチャンスを逃すくらいなら、やってしまってから謝るほうがよい」という格言がある。そして現在のデジタル事業ほど、これが如実に表れている分野もない。デジタル事業を営む企業の多くは、自分たちに都合の悪い法律の抜け穴をかいくぐるのを良しとしている。そのサービス内容や革新的なビジネスモデルは消費者や投資家から高い評価を得ているものの、法への対処の仕方には問題が多い。これは市民社会への悪影響という面もあるが、ある企業の違法行為が、他社に波及して同様の逸脱を強いることにもなるからだ。 グーグルに買収される前の独立企業だったユーチューブは、2005年の創業当時、動画コンテンツと視聴者の
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