米アップルが、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型多機能端末「iPad(アイパッド)」に使われている特許技術を侵害されたとして、日本サムスンとサムスン電子ジャパンに1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。東海林保裁判長は、サムスン側の特許侵害を認めず、アップル側の請求を棄却した。 昨年4月以降、世界的に広がった両社の特許訴訟をめぐる司法判断は、国内で初めて。アップル側が控訴すれば、知財高裁で審理が続くことになる。 争われたのは、アップルの携帯端末とコンピューターの間で音楽データなどを共通化(同期)する特許技術。アップル側はこの技術が、日本でサムスン側が展開する「ギャラクシー」シリーズのスマホやタブレットの計8製品で、不正に使用されているとして訴えていた。 同シリーズは、NTTドコモやKDDI(au)が取り扱っている。 アップル