◆堀田義太郎[200803]「ケアと市場」、→『現代思想』2008年3月号、青土社 を読みました。 『生の技法』以降の社会学+障害学の介助システム論の達成を踏まえ、かつ、介護労働市場をめぐる実証経済的分析をも取り入れようとし、一段階ギアチェンジした総合的な介助システム論の構築を目指している感じ。 とても学ぶものが多かった。 経済学方面からの批判は様々にあるだろうし、まだ荒削りな部分も多いけど、実際に介助をやっている堀田さんならではのデリケートな諸論点を随所に取り込み、これから全面的に展開されるだろう多様なポテンシャルが濃縮されている。 そしてただの「よくお勉強しましたね」という程度の「研究」でないことは、次の結語からもわかる。「放棄すべき「恩恵」とは、分担できるのに《せずに済んでいる》ことそれ自体である」「その条件は、まずは自らがそれを担うことである」「そして、これらの問いはその性質上、各