メイリオの「欝」は、なぜ全角じゃないのだろう。FontForgeで見ると、「欝」の幅は2069(下図)。全角の(たとえば「鬱」の)幅は2048だから、それより微妙に値が大きい。 いつもここに載せているような表をInDesignで作っていて、オーバーフローしたので原因を調べたら、この字のせいだった。他に類似の例があるかどうかは確認していない。
メイリオの「欝」は、なぜ全角じゃないのだろう。FontForgeで見ると、「欝」の幅は2069(下図)。全角の(たとえば「鬱」の)幅は2048だから、それより微妙に値が大きい。 いつもここに載せているような表をInDesignで作っていて、オーバーフローしたので原因を調べたら、この字のせいだった。他に類似の例があるかどうかは確認していない。
はてな訪問うごメモ記帳 - ココロ社さま来社!「漢字のなりたち〜♪」編 記事の内容からして別に子供向けだというわけでもないのに*1、新ゴではなく学参新ゴ。 *1:子供向けだとしても学参はどーよ、と思いますが。個人的には。
写研の正字文字盤を参考資料として掲げておく。 原典は手動機にオマケとして付いてくる「文字配列表」という、文字盤をそのままなんらかの方法で印刷したシート(最下部に画像)*1。 まず下の3点、石井細明朝体_LMの手動機用の正字文字盤で右下に1967年の刻印が見える(左上のSは正字の略)。 (当用漢字の旧字体に加えて1951年制定の人名用漢字の旧字「藤/彦/巌など」が収容されているが、76年に追加された「渚/那など」の旧字はない。20090224追記) メインプレート部の右下には1981.1改訂とあるが、直後の1981.10には下のLHMにみられるように、常用漢字や人名用漢字に則した大きな改訂が加えられた。(20090213、0217追記) 〈画像クリックで別窓に拡大表示〉 次の3点は本蘭細明朝体_LHMの手動機用の正字文字盤。刻印は1975年となっているが、こちらはシートのタイトル部に「常用・
第4水準の漢字には、1点のしんにょうで例示されているものが2文字存在する。𨑕(2-89-75; U+28455)と 𨕫(2-89-90; U+2856B)がそれ。 単純に考えれば常用漢字外だから2点になりそうなもんだけど(事実、上の2文字以外は2点になっている)、これだけがどうして?ということで、小池さんに伺ってみた。 理由は簡単で、この2文字に関しては2点しんにょうの用例がなかったから、ということらしい。JISの方で新しい字形を勝手に作り出すわけにもいかないので、用例どおり1点の字形で例示してあるとのこと。「𨕫」のしめすへんが「示」ではなく「ネ」なのも、同じような理由。 なるほど。
携帯用プラットフォーム Android の開発キット(無償)というものがあって、その中に Droid という書体のファミリーが入っているらしい。 というわけで、(例によってフォントを見るためだけに)下のページから早速ダウンロードしてみる。 Download the Android SDK - Android zip を開けて、tools/lib/fonts/default/ の中にフォントファイルを発見。中身は以下のとおり。 Droid Serif Regular, Italic, Bold, Bold Italic Droid Sans Regular, Bold Droid Sans Mono Regular Droid Sans Fallback Regular この Droid ファミリーは、Ascender Corporation の Steve Matteson が制作したもの
雑誌『デザインの現場』に「書体 Futura は欧米やイスラエルで普通に使われている」という記事を書いたのが2004年10月号です。それまで日本だけで聞かれた「Futura はナチスのイメージがあるので使用に注意」という噂はオカシイよ、と声を上げてからもうすぐ5年ですが、その噂はいいかげん消えつつあるんでしょうか、それともまだ深く残っているんでしょうか。『デザインの現場』2004年10月号が今は手に入りにくくなっていると思うので、その噂についてそのときインタビューした世界各地のタイポグラフィ界の方たちの意見をここでも紹介します。 なお、雑誌の記事にしたときには字数の制限があって短くせざるをえなかった意見もありましたが、ここではそれより長く載せます。インタビュー転載については『デザインの現場』の了解を得ました。この場を借りて感謝いたします。 スティーブン・ヘラー氏 (Steven Helle
お待たせしました! 『20代デザイナーの文字組』featuring『20代デザイナーのレタリング』Vol.2 「和文書体を書く」と題して、明朝体とゴシック体についてまとめました いつも当サイトやブログ『20代デザイナーの文字組』をご覧いただきましてありがとうございます。またvol.1発刊後、多くの方より続刊のご期待をいただき誠にありがとうございました。応援いただきましたおかげでなんとかvol.2が完成いたしました。 vol.1発刊後に、主に書体デザインからタイポグラフィに従事されている方々に冊子を送らせていただいたところ、光栄にも貴重なご指摘や応援のメッセージを賜りました。またご購入いただいた皆様からもたくさんのお便りをいただきました。今回はこれらのご指摘やメッセージを受け、前作の反省点も考慮した上で制作に取り掛かりました。 前作でのいちばんの過ちは「レタリング」=「文字をデザイ
Windows 7 Beta に付属しているメイリオ ver. 6.01 では、いくつかのグリフが変更されている。FontForge の「フォントを比較」を使って、アウトラインの変更を調べてみた結果、以下の6グリフが変更されていた。 「○◇□△」 上から4つ、○◇□△は、すべて字面が大きくなっている。メイリオ5.00では従来の和文フォントに比べてこれらの文字が小さく作られていたが、これを戻したことになる。メイリオ5.00の小さい○◇□△では違和感が大きかったのだろう。 ただ、●◎◆■▲▽▼ などはなぜか変更されていない。 ○●◎◇◆□■△▲▽▼ の11文字は JIS X 0208 に収録されており、あちこちで多用されているので、ちゃんと一貫性を持たせてほしいところ。 「ぁ」 メイリオの「あ」は、3画目の起筆が突き抜けない形になっているが、ver. 5.00 では「ぁ」だけが突き抜ける形にな
石田おさむ*1「現代日本人の動物観」学校での動物飼育において、教員の養成をはかるわけでもなく、飼育知識/経験のないまま指導されているらしい。らしいっていうか、わが身を振り返ると確かにそうだった。小学校における動物飼育の現状は悲惨であるとさえいえる。動物の特性も飼育法も知らない理解できない教員によって行われる飼育の結果は、汚くて病気もちの哀れな動物の大量生産にほかならない。あー、たしかに、小学校のウサギ小屋もウコッケイの小屋も、土が腐っていた……。いまはペットを子どもの情操教育のために飼っているわけではない、とか、「命の尊厳の肥大化」というのもおもしろい。本文は小塚明朝。これは途中まで読んでもいまだに、うーんと思ってしまう……。仮名のうねりが強いのと、白が多い(フトコロが広いせい?)からか、文章がチカチカして見える。細すぎるわけではないから、フトコロのせいだと思うのだが。
日頃より楽天のサービスをご利用いただきましてありがとうございます。 サービスをご利用いただいておりますところ大変申し訳ございませんが、現在、緊急メンテナンスを行わせていただいております。 お客様には、緊急のメンテナンスにより、ご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。 メンテナンスが終了次第、サービスを復旧いたしますので、 今しばらくお待ちいただけますよう、お願い申し上げます。
古活字版(嵯峨本)光悦謡本『冨士太鼓』(早稲田大学図書館蔵、→ 拡大写真*1) 「嵯峨本」の連綿体活字はたしかにある意味で美しい。手書きでも、整版*2でもない。木で作った活字による印刷である。「嵯峨本」は日本における活字印刷による出版事業のはじまりとされる。そんなビジネスが始まった場所は京都の嵯峨、時代は慶長、元和年間(17世紀前半)。始めたのは角倉素案(すみのくらそあん)。海外貿易や土木事業で財をなした角倉了以(りょうい)の子。協力したのは書家の本阿弥光悦と経師の紙師宗二の二人。今風に言えば、ビジネスマンとアーティストと職人の共同事業だった。 嵯峨本 - Wikipedia グラフィックデザイナーの永原康史氏は「嵯峨本」についてこう語っている。 美しい料紙装飾と造本が目をひく嵯峨本だが、もうひとつ大きな特徴がある。活字印刷されていることである。嵯峨本に用いられた活字は木製の連綿体活字(連
漢字小委員会の模様について、たくさんの皆さんに興味を示していただいたようでありがとうございます。つづきは時間を見て書きます。まだ皆さんにお知らせしなければならないことは残っている。 今回はまた別のお話。国際化の世界でよく知られているエンジニア、風間一洋さんのブログで「携帯の絵文字のUnicodeへの収録」というエントリが公開されました。これによると、Googleが携帯電話の絵文字をUnicodeに提案しようとしているそうです*1。 Emoji for Unicode: Open Source Data for the Encoding Proposal 非常に興味深い動きです。このエントリでは「もうすぐ日本語訳(?)を公開するそうである」とされていましたが、すでに公開されています。仕事が早い。 絵文字のユニコード符号化: 符号化提案用のオープンソースデータ ご存知のように、携帯電話での絵文
凸版印刷、高度な組版に対応する独自の次世代DTPシステムを構築 〜次世代CTSシステムにAdobe(R) InDesign(R) CS2 を採用 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、アドビ システムズ インコーポレーテッド(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO ブルース チゼン、以下 アドビ システムズ社)のAdobe(R) InDesign(R)をプラットフォームとして活用した、フルデジタルのコンピュータ自動組版システム(Computer Typesetting System :CTS ※1)を開発しました。このシステムは大量ページの印刷物をメインターゲットとした次世代DTPシステムです。凸版印刷のグループ工場では、本システムを活用した生産ラインを構築し、2006年8月より本格稼動を開始します。 この次世代CTSで制作フロー
前回,明朝体デザインの構造を概観する図を示した。そこでまず重要な要件が「正確な構造表現」であることを述べたが,これらについて,もう少し掘り下げて考えていきたい。 図の右側に「環境条件」という機能項目を記した。今回は正確な構造表現とは何かを環境条件からみていくことにする。 環境条件とは何か。たくさんあるのだが,今回はフォントデザインと使用文字サイズについて検討する。現在のフォント環境は,理論的にはどんな文字サイズでも実現できる。しかし極小から極大まで利用可能な文字のデザインなど存在しない。かならず最適範囲というものがあるはずである。それにも関わらず,不思議なことに使用推奨サイズを明記したフォントは,ほとんどないのである。使用者の責任で判断せよ,と言いたいのかもしれないが,「こういうコンセプトでデザインし,どのぐらいの文字サイズに適している」といった程度のことはデザイナとしての最低限の開示
昨日の春の空気に誘われて、カラーコーンを探す旅、「コーンウオーカー」に。 ものすごく力強いフォント(字体)のカラーコーンを発見。
数字つながりで連日更新!! モリサワパスポートにはオマケのような数字フォントが付属している。 同様な物はダイナフォント・ニィス・リョービのものを持っているが使ったことがないし、そもそもインストールさえしていない。 モリサワの数字も他と同様、写植(写研)でいえば数字文字盤のように、欧文系数字の天地を和文天地サイズに合わせてデザインしたものと、それに合わせた円マーク・コンマ・ピリオドなどが多数収容されているので、チラシなどを作成するにはかなり重宝するハズだが、書籍中心の当方にはあまり関係ないと思ってあまり気にしないでいた。 (画像はごく一部をフォントメニューの順に表示したもの*1。モリサワに確認したが、HPにも数字書体見本の一覧はない。パスポートのインストーラCDに一覧PDFがあるのみ) 話はちょっと変わって…… 写植を打っていた頃は、書籍のノンブル書体としてE15-24*2(ベニスライト・フ
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