この画像を大きなサイズで見る 物理学者が物質の新しい形態を開発した。その原子は空間ではなく、時間経過に応じたパターンを繰り返すそうだ。 “時間結晶(time crystal)”と呼ばれるその物質は、かつてあり得ないと考えられていたものだ。「非平衡相というまったく新しい世界への扉」を開き、いずれは超安全な量子コンピューターを登場させる可能性を秘めているという。 時間的なパターンを形成する時間結晶 氷やダイヤモンドなどの結晶を構成する原子が、空間内で反復されるパターンで並んでいるのに対して、時間結晶は時間的なパターンを形成する。その振る舞いは普通の予測に反するものだという。 米メリーランド大学とカリフォルニア大学バークレー校との共同量子研究所(Joint Quantum Institute)では、レーザーを利用して、10種のイッテルビウムイオンの鎖に3種類の挙動を引き起こすことで時間結晶を作り
