池上 彰 ジャーナリスト 1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道局主幹を経て、2005年3月よりフリージャーナリストとして活躍中。2012年4月から東京工業大学で東工大生に「教養」を教えている。 この著者の記事を見る
![TPPは「競争すること」にこそ意味がある:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)
東京都議会選挙が終わった。結果は、自民党と公明党の候補者が全員当選という「完勝」だった。しかし、ここで注目すべき点は他にある。共産党が第三党に躍進したことだ。 こういう結果になったのは、なぜか。「反新自由主義」のあらわれだ、と僕は考えている。新自由主義が何を目指すかといえば、市場の自由化、規制緩和……、つまりは「小さな政府」である。アベノミクスの主柱となっている思想は、新自由主義と言っていいだろう。 メディアや学者たちといった、いわゆる日本の「インテリ」たち、そして経団連、農協、医師会などは、新自由主義が大嫌いである。だから新自由主義によって、格差が広がる、貧困層が増えるなど、批判の大合唱をする。 このままでは、日本はいずれジリ貧になる。そのことは、彼らもわかっている。それなのに彼らは、いま自分たちが持っているものが大事なのだ。 さて、今回の都議会選挙で、安倍晋三首相は変節した。7月の参議
この対談は6月10日に収録しました。 田原: 今日は竹中平蔵さんに来ていただいています。「いま、アベノミクスの危機をどうとらえるか」というテーマでお話をいただきたいと思います。焦点になっているのは、今は株価も動いていますが、もう1つ、「3本の矢」が本当にちゃんとできるのか、ここをぜひお伺いしたいと思います。 この前、日経新聞を読んでいたら、英エコノミスト誌の元編集長のビル・エモット氏が「構造改革、まだ日の目を見ず」と言っていました。構造改革というと3本の矢ですけど、1本目は金融緩和で、2本目は公共事業を作る、3本目が経済成長、ということですね。その3本目の矢の話をお伺いする前に、ここのところ急に株価が乱高下しています。これはどう見てらっしゃいますか? 日経平均は1万8000円を超えてもおかしくない 竹中: まず、これは私がよく申しあげることなんですが、ちょうど10年前の5月、私はりそな銀行
言葉に関わる仕事をしているせいか、日本語の意味を考えるのが好きです。 同じ音だけれど違う漢字を宛がわれて、まったく別々な場所に置かれている言葉が、実は重なり合う意味を持っていることに気づくと視界が広がったような感じがします。たとえば「話す」と「離す」。人はつらいことや悲しいことがあると、何度も同じ話を繰り返し聞いてもらいたくなります。たぶん、「話す」ことで「離す」ことをしているんじゃないかな? と考えたりするのです。 「さようなら」という言葉については、須賀敦子著『遠い朝の本たち』の中で紹介されていた、アン・モロー・リンドバーグのエッセイの一節からその語源を知りました。アンは飛行家のチャールズ・リンドバーグの妻だった人。彼女は夫妻で東京を訪れたときに「さようなら」という言葉に出会ったようです。 「この国の人たちは、別れにのぞんで「そうならねばならぬのなら」とあきらめの言葉を口にする」。英語
じつはぼく、震災の直後から、 ずっと早野さんのツイッターを追っかけてまして。 いつかお会いするっていうのを、 自分で勝手に決めてたみたいなところがあるんです。 でも、お会いするタイミングを選ばないと、 なんか、もみくちゃになっちゃうというか、 落ち着いて話もできないままに おしまいになっちゃうような気がして。
今日の横浜北部は昼前から晴れてきまして、午後はスッキリ快晴に。日差しは真夏ですね。 さて、この記事を書いている現時点で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を訪問中です。この話題について少し。 韓国の歴代大統領は、就任してからまず同盟国であるアメリカや日本に先に訪問するのが建国以来の「恒例」になっていたわけですが、朴大統領はアメリカの後に、今回初めて中国を訪問しております。 (FNNより) ※参考記事※ http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/kor13062707300000-n1.htm このような動きというのは、普段、国際政治を分析する者にとっては、少々不可解な動きに見えます。 というのも、普通の地政学の考え方からすれば、韓国は今まで通りに、アメリカと日本との安全保障的な結びつきを強め、北朝鮮を牽制しながら、中国を警戒するような動きを見
東京都議選について簡単な分析を行ったのでここで紹介しておきたい。 自公圧勝の背景 都議選についての個人的な注目点は、現在の安倍自民党の世論調査に見られる数値上の「好調さ」がどの程度選挙結果に反映されるかである。2012年衆院選では、自民党は議席数では大勝を収めたものの、得票数などのデータは大敗を喫した2009年に比較しても悪化していた。有権者のうち比例区で自民党に投票した割合(絶対得票率)は17%以下であった。その後、株価の上昇等に代表される景気の気の部分の向上もあり、安倍内閣と自民党の支持率は高く推移している。 しかし、世論調査結果と選挙結果は単純にリンクするものではない。また内閣支持率は、政党支持が流動化している現在では乱高下しやすい状況にある(『「政治主導」の教訓』所収の拙稿参照)。世論調査だけでなく、実際の選挙結果でも、安倍自民党の支持が着実に浸透しているのかどうか、2012年
皆さん、こんにちは。Google Reader が7/1で終了ですね。皆さんは滞り無く移行作業が完了してますでしょうか。 Google Reader からの移行先として熱い支持を集めているRSSリーダのWebサービスとして feedly があります。Feedlyは6月19日より独自のRSSプラットフォーム「Feedly Cloud」を開始し、Google Readerからも完全に独立しました。 これからは単なるGoogle Readerからの移行先としてではなく様々なサービスとの連携や独自のサービスも期待出来ます。 そんな未来のRSSリーダ有望株 feedly に対応した、RSSリーダの情報量を増やし、読みやすくしてくれる素晴らしいChrome拡張機能「RSS Reader Style」を今回ご紹介します。 feedly の余白を詰める拡張 RSS Reader Style Chrome
つい先日のことなのでもしかするとご存知の方は多いと思うが、6月15日に東京・秩父宮ラグビー競技場で行なわれた親善試合で、ラグビー日本代表がウェールズに勝利を収めた。ラグビー関係者ならこの勝利には喜ばずにはいられない。番狂わせの少ないスポーツであるラグビーでは、格上のチームから勝利をもぎ取るのは容易いことことではない。しかもスコアは23−8。完勝である。仕事のためライブ観戦は叶わなかったが、録画しておいた映像をじっくり見ると何とも気迫のこもった試合であった。結果が分かっているにもかかわらず、試合終了までの十数分は手に汗にぎり、思わず声が出るほどであった。 若手選手を中心に編成されたウェールズ代表は、決してベストメンバーとは言えない。だから勝てたのだと言われれば返す言葉もないし、おそらくはそのとおりである。正直に申せば、ベストメンバーのウェールズ相手にはおそらく歯が立たない。ただ、世界ランク5
1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。 今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内 ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。 バックナンバー一覧 この音盤は、1972年7月21日に発表され ました。決して古くならない輝きを発している音盤ですが、既に発表から40年以上も経過しています。それでも、
今年の6月4日の夜、中国の80年代後半生まれの若者たちと会食の約束をしていた。 「お、戦車の日だ」。それぞれの予定を繰り合わせてようやくこの日に決まった時、そのうちの一人がこの日が天安門事件24周年だと気がついてこう言った。「よし、一杯目の酒は地面に撒いて追悼しよう」、もう一人が言う。事件当時はまだ幼稚園児だったはずの彼らの口からさらりとこういう言葉が流れてきたことにちょっと驚いた。 彼らは皆、地方都市か、あるいは都市とも呼べない小さな街の出身者だ。偶然かもしれないが彼らは進学先も北京の大学ではなく、なんどか転職して今の北京の会社で一緒に働いている。そして、今後もまた時期を見て転職して分かれていくのだろう。中国の若者たちはひとところにずっと勤め続ける人の方が珍しい。 中国では天安門事件のことを公開の場で語るのはいまだにタブーだ。教科書にも一言、「政治動乱が起きた」としか書かれていないという
廃止されるGoogleリーダーの代替RSSリーダーとして人気のFeedlyだが、その設定を自分好みに変更して利用しているだろうか。PCブラウザ向けFeedlyでは、左メニューのPreferencesから、20以上の項目を設定変更することが可能だ。 日々、RSSフィードを消化していくためにも、自分の使いやすいようにFeedlyを最適化しておくと良いだろう。 GoogleリーダーからFeedlyに移行すべき8つの理由 FeedlyでRSSを高速消化するためのショートカット一覧 アプリの詳細設定についても解説したので参考にしてほしい。 【保存版】Feedlyアプリの詳細設定を日本語で徹底解説 Preferences:設定解説 この記事では、スマホ向けの設定変更ではなく、PCブラウザ向けの設定変更について日本語で解説する。英語表記で設定変更が億劫になっていた人の助けになればと思う。 全てのOS・ブ
Feedlyのショートカット機能を使ってRSSを高速消化 廃止されるGoogleリーダーからFeedlyに移行したユーザの中には、シンプルなレイアウトとグラフィカルなデザイン、機能の豊富さに心奪われてしまった人も少なくないのではないだろうか。筆者も、その1人だ。 GoogleリーダーからFeedlyに移行すべき8つの理由 もっとも、RSSリーダーは、購読したいサイトの記事をまとめて漏らさずに確認するためのツールであり、各サイトを個別に閲覧する時間を節約するためのツールでもある。効率性を追求するツールである以上、その機能性を十二分に活用したいところだ。 効率を追求するために用意されている機能の代表例がキーボードショートカット機能だ。使い慣れるまでは面倒に思えるかもしれないが、無意識に利用できるようになれば、これほど便利なものはない。 そこで、デスクトップ向けブラウザでFeedlyを使う時に活
ウェブページを保存するときに、デザインを崩さず簡単に扱えるのがPDF形式。ウェブページをPDF化するときに、専用ソフトを使うのが面倒……という場合は、Chrome標準のPDF変換機能を使おう。クラウド保存機能もあり、かなり実用的なのだ。 GoogleChromeに搭載されている印刷機能は、ウェブページをプリンタから印刷するだけでなく、PDF化してクラウド保存する機能を備えているのが特徴だ。 印刷の設定でPDFを選択すると、表示中の画面をPDF形式に変換できる。さらにGoogleドライブを使って、ウェブページをPDF化した状態でクラウドに保存することも可能。スマホやタブレット、他のパソコンとPDFを共有して簡単に読むことができるだ。 ChromeとPDFは非常に相性がいいので、ぜひフル活用してもらいたい。 ■ ウェブページをPDFで出力して保存 GoogleChromeのメニューを開いて「印
(07/27) またまたThe Boysのスピンオフドラマ、今度はソルジャー・ボーイが主役の前日譚 (07/26) QLC採用を進めるスマホ業界、2026年に登場の大容量iPhoneにもQLC NANDフラッシュが搭載か (07/25) AppleMapsがWebアプリとして公開、ブラウザからの利用を解禁 (07/25) 超薄型モデルiPhone 17 Slimが2025年に登場、分厚いiPhoneは陳腐化するのか? (07/25) LED時刻表示がエモかったEcho Dot with clockがひっそりと販売終了 (07/25) 人気ワイヤレスイヤホンBeats Studio Buds+が大量ポイント付与でお買い得に (07/24) Apple初の折りたたみiPhoneは2026年に登場か、2025年のiPhone 17には薄型モデルが (07/24) iPhone 16は排熱シートが
人間対コンピュータの勝負である将棋の電王戦が盛り上がったのは、「プロ棋士が、コンピュータソフトに負けることへの関心」が高かったからでしょう。 でもね、人間は既に、多くの分野で機械に勝てなくなっています。でも私たちはそれをたいして気にしていません。 たとえば体力的なことで機械に負けても、悔しいと感じる人なんてもはやいませんよね。 「くそー、パワーショベルの野郎は何トンも持てるのに、俺は 100キロしか持てないぜ。悔しー!」などとは思わないし、「どんなに頑張ってもプリウスより早く走れない。あんなハイブリッドな奴にさえ勝てないなんて、オレはもう絶望だ」とも考えません。 人間は飛ぶこともできませんが、だからって、機械(飛行機)に対して悔しいなんて思わない。 「飛行機を作ったのは人間だから悔しくないんだ」って? そんなこと言ったら、将棋ソフトを作ったのだって人間です。今のところ、「人間を作った機械」
拙著『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』(文藝春秋、2011年11月)の中国語版が、広西師範大学出版社より2013年5月に刊行されましたので、新たに附したその序文(日本語原文)を掲載します。 私の著書『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』が中国語に訳されると聞き、心より嬉しく思うとともに、少し戸惑いも覚えています。私は日本の大学で日本史を教える、日本人の教師として、この本を基本的には「日本人向け」に書きました。したがって、この中国語版に登場する「我門」〔正しくは人偏に門。中国語で「われわれ」〕もまた、翻訳前の原文の趣旨としては「日本人」を指しています。 はたしてそのような書物が、中国でどのように受け入れられるだろうか。いや、そもそも「われわれ」日本人向けに描かれた、日本人にとっての自画像について、中国の人々が果たして興味を持ってくれるのだろうか。もし、他の国の言葉に訳され
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