この秋は35mmフルサイズ一眼レフに注目が集まっているが、なんとなく“35mmフルサイズ=高画質”で35mmフルサイズに期待している人もいると思う。確かに、画素ピッチを狭くせずに高画素化するにはセンサーサイズそのものを大きくするしかないし、APS-Cサイズよりもレンズの焦点距離が長くなるので、同じ撮影ポジションから同じ画角、同じ絞り値で撮影した場合には、35mmフルサイズセンサーのほうが被写界深度が浅くなり、背景や前景をより大きくボカすことができる。つまり、35mmフルサイズ一眼レフのアドバンテージは、「高画素」、「高感度」、「大きなボケ表現」にあるわけだ。 ただし、(少なくとも現在の)35mmフルサイズデジタル一眼レフは「大きく重い」。ボディ単体が大きく重いのはもちろん、開放からそれなりの周辺画質と開放F値が得られるレンズは、やはり大きく重いものが多い。その点、APS-Cサイズのデジタル