50人の「名医」がテレビ番組で明かした医療現場の内実が、大きく波紋を広げている。出演した医師の実に9割以上が、いわゆる患者から現金などの「袖の下」を受け取ったことがあるという内容だ。 医師が実名・顔出しで、その感想を語るという珍しい内容で、そのあまりにも率直な告白に、医師としての倫理観を疑問視する声も続出している。 「カステラと同じ感覚のものは受け取る」 波紋を広げているのは、2016年4月11日夜にTBS系で放送された「直撃!コロシアム!!ズバッと!TV」。「がんの名医50人が明かす新事実!」と題して、約2時間にわたって医師50人が手元のスイッチを使いながら様々な質問に答えるという内容だ。例えば 「バリウムのレントゲン検査はあんまり効かない」 という質問に対しては42人がボタンを押して賛同する、という具合だ。番組では、検査の精度の低さを指摘する声が相次いだ。 しかし、最も注目を集めたのは