消費者の好みが多様化し、新商品が発売されてはすぐに消えていく現代。だが、数十年、中には何百年もの長い期間、いくつもの時代を生き抜いてきた商品がある。 そんな「ロングセラー商品」を紹介する「日本のロングセラー商品展」(凸版印刷、日本パッケージデザイン協会など主催)が 東京都文京区の印刷博物館で2011年11月6 日までが開かれている。どんな商品が長く消費者に受け入れられているのだろうか。 展覧会では300点の国内の長寿商品が紹介されている。最も古いものは1597年に製造が始まった「宇津救命丸」。続いて1602年生まれの「養命酒」。いずれも関が原の戦いごろから400年以上も続き、いまだに高い知名度を誇る超長寿商品だ。 さすがにこれらは特異例だが、100年前後の長寿を誇る商品は珍しくない。「三ツ矢サイダー」は1884(明治17)年生まれ、「森永ミルクキャラメル」「ヤマト糊(のり)」はいずれも18