八代市と鹿児島県薩摩川内市を結ぶ「肥薩おれんじ鉄道」(本社・八代市)は来年3月から、沿線の食材を使った料理を楽しめる観光列車「おれんじ食堂 九州西海岸食楽列車」(2両編成、約40席)を運行する。(小笠原瞳) 赤字体質を解消する起爆剤にする狙い。運行は年間200~230日程度で、1日3便を予定。有人10駅に停車し、九州新幹線との連携を図るため、JR新八代駅への乗り入れも検討している。 詳細な運営方法は検討中だが、乗客が事前に料理を予約する形を取り、飲食店などが食材や料理を持ち込んで車内で調理するという。 車両は既存のものを改装する予定で、デザインは九州新幹線「つばめ」を手掛けたことでも知られる水戸岡鋭治氏が担当。外観は高級感のある紺色、内装はオレンジ色を基調にする。車内にはドリンクカウンター、ダイニングテーブルを設ける。 改装などの費用は、地域振興や雇用確保を目的とする環境省の「環境首都水俣