「ご飯論法」の可視化で有名な上西充子と、劇作家・永井愛との対談である。 言葉を手がかりに 見ること、伝えること、考えること 作者:永井 愛,上西 充子 集英社クリエイティブ Amazon 答えを持たずに読む 本書の巻末に著者の一人である上西充子が本書の意図について、 永井さんもわたしも、何かはっきりとした答えのようなものを持ち合わせているというわけではなかった。(p.217) と述べている。あらかじめ定まった問題意識を強調するのではなく、相互作用の中で何かを生み出そうというものである。 それは極めて演劇的な行為である。 劇作家である永井も、この対談で、コロナでのオンライン配信(一種の映像作品)と観客が実際にいてその相互作用が起きる(演劇)こととの違いを次のように述べている。 観客の目が最後の気づきを、演者にも、演出家にももたらす。それがないものは、舞台じゃない。(p.40) こっちでは寝て