非常勤講師業。学生のゼミ発表を聞く。世の学生一般を嘆く意図はないので、いちおう改めて書いておくが、Eランク下位の大学である。 もはや見慣れてきた感のある漠然とした研究テーマ。 当然のごとく1冊だけの参考文献(ウェブサイトじゃないだけマシ)。 その本の「目次」をほぼ写しただけと見られるレジュメ。 自分の言葉での発表じゃない。読み上げ原稿があるようだ。しかし、実は原稿ではない。その本のコピーそのものである。自分で書いているわけではないので、見慣れない漢字が出てくると、そのつど詰まる。中学や高校の国語の時間を思い出した。 何せ本のあちこちを全文読み上げるのだから、どんどん時間は経っていく。予定時間を軽くオーバーして、このゼミ史上で最長の発表。終盤は大幅カットしているようだった。全て予定どおりに読んでいたら、たぶんゼミ時間が終わっていただろう。そして、結論部分は内容と無関係に自分の「感想」のみ。