沖縄島の東部沿岸、辺野古・大浦湾地域は、日本にわずか十数頭ほどしか生息していない絶滅危惧種ジュゴンの、最後の生息海域です。WWFジャパンを含めた日本の複数の自然保護団体は、2006年から共同で「2010年を国際ジュゴン年にしよう」と呼びかけ、ジュゴンとその生息環境の保全を求めるキャンペーンを展開してきました。いよいよ2010年、「国際ジュゴン年」が始まりました。 ◇豊かな大浦湾の海を守ろう! 豊かな自然生態系が残る沖縄島の東部沿岸、辺野古(へのこ)・大浦湾周辺は、絶滅が心配される海の哺乳類ジュゴンの、日本国内最後の生息地です。 この地域は、世界のジュゴンの北限の生息地でもあり、近年はアオサンゴの大群集や、40種近いエビ・カニ類の新種が発見されるなど、貴重な生物の生息地としても知られており、また、生物多様性についての十分な調査もなされていません。 しかし、現在ここは、米軍の普天間飛行場の代替