県内移設「必然性ない」 海兵隊基地 柳沢氏、指摘 小泉~麻生政権官邸で安保担当 政治 2010年11月3日 09時27分(2時間40分前に更新) 【東京】元防衛官僚で、小泉政権から麻生政権にかけ首相官邸で安全保障を担当した柳沢協二・元官房副長官補は2日、都内の日本記者クラブで講演。米軍普天間飛行場を県内に移設する根拠の一つとして政府が言及する「抑止力」論について「海兵隊という部隊の特性からいって沖縄でなくてはいけない必然性はない」と述べ、政治の決意次第で国外・県外移設は可能だと強調した。 柳沢氏は「抑止力」論について、「一番大きな懸念である(北朝鮮の)ミサイルに対しては、ミサイル防衛とアメリカの報復的抑止力でほぼ抑止されている」などとし、北朝鮮や中国、台湾との関係で、海兵隊に抑止力としての機能はないと具体的に言及した。 また、特に台湾有事で海兵隊を投入する場合、米国は中国に対し「全面戦争を