赤ちゃんの人見知りは、知らない人を単に怖がっているのではなく、「興味があって近づきたいけど怖い」という心の葛藤がもとになっているとの研究結果を東京大や京都大などのチームがまとめ、5日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。チームは「赤ちゃんでもすでに、相反する感情の間で揺れる葛藤を抱えているのだろう」としている。 多くの赤ちゃんは、生後半年ほどから人見知りするようになるが仕組みは不明だ。チームは、生後7~12カ月の赤ちゃん57人の母親にアンケートし、生まれ持った気質を検査。人見知りが激しいほど、相手を怖がる気持ちが強かった。 その一方で人見知りが激しい赤ちゃんは、人見知りが中程度の赤ちゃんより、相手に近づきたい気持ちも強いことが判明。「近づきたい」と「離れたい」の相反する感情を併せ持っていると判断した。