日本を代表するIT企業であるNECの株価が、この夏、記録的な暴落を起こした。ITバブルの2000年に3450円の高値だった株価が、7月24日に96円の安値をつけたのである。 きっかけは米大手格付け会社の見通し引き下げだったが、以前からNECの評判は国内でも散々だった。民生用パソコンの異様なセンスの古さ以上に、いわゆる「ITゼネコン」としてふんぞり返るさまが毛嫌いされている。 税金を使ったおいしい仕事を引き受け、ピンハネして下請けに回す。下請け孫請けの労働環境がどれだけ厳しくなっても知らん顔だ。2ちゃんねらーの批判も容赦ない。 「ピンピンピンハネ、官僚様からの一次請け。ブラック(企業)にポーイ(丸投げ)」 「あんな殿様な営業していたら、こうなることは分かり切ってる。むしろ今までよくもったなって感じ。早く潰れろ。いい気味だ」 ◇ 「一言でいうと、ぬるい」 NECの殿様な社風 しかし、社外に吹き