私たちは今、問題が山積みの世界に生きています。ここは次世代のエネルギーに不安を持つ世界。異なる価値観をもつ人々が共存する世界。そして怒りや悲しみが絶えない世界。確かにそうだと思います。しかし、ここがロマンティックな世界であるという事もまた、事実ではないでしょうか。夏の高速道路で青みがかった夕暮れの光を見る時や、日だまりの落ち葉のベットに横になる時。何キロも続く海岸で大切な人と手をつなぐ時。私はここがすばらしい場所だと感じざるをえません。 世界に深刻な問題が山積みでも、私たちは夢を描き、希望を持ちます。これは不謹慎と呼ばれるべきものなのでしょうか。どこか遠くへ、見た事がない物を見に行きたい。古代から人々はそうして歩んできました。何かに憧れ、それに近づこうとし、そしてそれを理解しようとする。こんな私たちの夢は終わる事はないでしょう。悲観的になってしまいそうなニュースが続々と流れる今日、それぞれ