ニューヨークのウォール街で有名な「突進する雄牛」像の作者が、今年1月から雄牛の前に設置されて人気を集めている「恐れ知らずの少女」像について、著作権侵害だと不満を表明した。 イタリア出身の芸術家アルトゥロ・ディ・モディカさんは12日に記者会見し、雄牛の前に立つ少女の像が、自分の作品の芸術的意味をゆがめてしまったと主張。弁護士たちは、これは著作権侵害にあたり、損害賠償を求めるつもりだと話している。 「突進する雄牛」像は、1987年の「ブラックマンデー」の株価大暴落に反応して、「米国民の力強さ」を表すものとしてディ・モディカさんが製作。1989年12月の夜中にゲリラ的に証券取引所の前に設置した。市民の人気を集めたため、市当局によって近くの公園に移設され、常設となった。