「釣魚島(尖閣諸島)を返せ」「愛国」。24日午前、中国甘粛省蘭州市で起きた反日デモ。市中心部の広場に集まった約100人の若者たちは警官の制止を振り切って市内を行進、デモ隊はやじ馬も含めて瞬く間に数百人に膨れ上がった。 手には中国国旗やバツ印の書かれた日本国旗。中には「日本人は皆殺しだ」など過激な文言の書かれたプラカードを掲げる参加者もいた。 「君たちが国を愛する気持ちはよく分かった。でも、秩序をもって訴えてくれ」。数キロ行進したところで武装警察部隊が投入され、デモ隊は警官の説得でいったん解散した。 しかし、その後も広場でデモが発生。周辺を警察車両や数百人の警官らが取り囲む中、約百人が「ソニー製品を壊せ」などと叫びながら約1時間、広場内を練り歩いた。(共同)