十二支が日本に伝わったのは,六世紀の半ばとされています。しかし,「十二支があの動物なのはどうしてか? 」と誰しもが一度は疑問に思ったことがあるかと思いますが,日本では次のような話が伝わっています。 むかしむかし,神様が動物たちにお手紙を出しました。「元旦の朝,新年の挨拶にやってきなさい。一番早く来た者から十二番目の者まで,一年の間,その動物の年にしてあげましょう。」 神様は,新年の挨拶にきた,はやいものから12種類の動物をその年を象徴する動物(えと)と決めるという案内を出したのです。 この案内をもらった動物たちは,自分が一番になろうと元旦が来るのを待っていました。 さて,元旦前夜,牛は歩くのが遅いので一足早く出かける事にして,夜のうちから支度をして出発しました。それをこっそり見ていたのがねずみです。牛の背に飛び乗り,一緒に神様の御殿へとむかいました。牛が神様の御殿に着いてみると,まだ誰も来