【ロサンゼルス=水野哲也】米サンフランシスコ国際空港で6日に起きたアシアナ航空機事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は10日、機長らが事故直後、乗客を避難させず席にとどまらせるよう客室乗務員に指示していたことを明らかにした。 その後、機体の外で出火しているのを見つけた客室乗務員が、機長らに避難の開始を要請。脱出用シューターから避難が始まったのは、事故から1分半後だった。すぐに避難を指示しなかった理由について、機長らは「管制官とやり取りしていた」と話しているという。 NTSBは、8つの脱出用シューターのうち2つが機体の内側に向けて開き、客室乗務員が挟まれて負傷していたことも明らかにした。火が機内に広がる中、客室乗務員らは、消火器で火を食い止めながら避難誘導したという。